【野球】なぜいつも半袖?カープ投手陣アンダーシャツへのこだわり 繊細さが詰まった多彩なマイルールとは

 半袖のアンダーシャツで投げ込む大道
先発時代の大道
2枚

 広島の中崎翔太投手(31)、矢崎拓也投手(29)、大道温貴投手(25)はシーズン中、気温に関係なく半袖のアンダーシャツを着用している。肩肘を冷やさないために投手=長袖だった時代から、トレンドは様変わりしているようにも映る。なぜ半袖を着るのか-。カープ投手陣たちのこだわりに迫った。

 素朴な疑問を抱いていた。シーズン中、どんな環境でも半袖アンダーシャツで腕を振る投手たちには、何か理由があるはず。まずは半袖が代名詞の中崎に尋ねると、意外にも「(こだわりは)特にないですね。高校時代は、ずっと長袖でした」と語った。

 プロに入り3年間は先発。4年目に、中継ぎに転向したタイミングで半袖を着用するようになった。「1イニングだし、影響はないかなと。シーズン中は長袖を着ません」と肌寒い春先、秋口でも同じスタイルを貫く。矢崎は半袖になった経緯を覚えていないそうだが「長袖が得意ではない」と苦笑い。腕を振る際に袖があると、気になってしまうようだ。

 大道は今キャンプ、半袖でブルペン投球を続けている。シーズン中は常に半袖。それは「中継ぎだから、です」とニヤリと笑う。

 アンダーシャツで腕を隠さない理由は、マウンドで躍動感を示すため。「雰囲気的に中継ぎは半袖。僕が小さい頃からそんなイメージがあった。長袖の中継ぎ投手があまり思い浮かばない。プロに入る時から『中継ぎは半袖、先発は長袖』でいこうと思っていた」と、自らのこだわりを明かした。事実、先発をしていた時期は長袖だった。肩肘が冷える心配には「ブルペンで寒ければ上着を着ればいい。投げている時は冷えないですよ」と教えてくれた。

 現役時代、半袖を着ていた横山2軍投手コーチは「何となく腕が速く振れそうだったから」とサラリ。逆に高橋2軍投手コーチは長袖を好み「ユニホームの袖で肩肘を保護してくれているイメージがあった」。選手に、着用する袖の長さを指示したことはないという。

 では、先発陣はどうだろうか。主戦・大瀬良は「その日の気分もある。夏でも長袖の時があるし、(体調面で)汗をかかない時は半袖」と説明。季節に応じて半袖、長袖、七分袖を使い分ける。

 長袖だと腕から滴る汗が手先に落ちる心配がなく、手首のところで止まるのがメリット。紫外線で疲労を蓄積しないように、日中の練習時は長袖を着る。そして「ドーム球場で投げる時は半袖が多い。体の熱を落としてプレーした方がいい時もある」と球場によっても変えている。

 各投手の“袖の長さ事情”から垣間見えた、多彩なマイルール。一枚の赤い布の長短には、心地よい状態でマウンドに上がるための工夫と、投手ならではの繊細さが詰まっていた。(デイリースポーツ・向亮祐)

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