【野球】巨人が電撃トレードに踏み切った理由 オリックスの右腕・鈴木康平を獲得 トレード要員は広岡大志
巨人が今季初のトレードで広岡大志内野手(26)を交換要員にオリックスから鈴木康平投手(29)を獲得した。
シーズン序盤に巨人が電撃トレードに動いた背景には一体、何があったのか。ここまでリーグ5位と低迷。防御率4・31は12球団ワーストで、4点台も巨人だけという惨状だ。先発投手の駒も不足しているが、特に守護神・大勢までにつなぐ継投に苦労を重ねてきた。
象徴的だったのは5月に入って6戦連続で中継ぎが失点した“魔の八回”問題だ。ここまで八回は、ドラフト3位・田中千らの若手や高梨、三上らのベテランでほぼ“日替わり”状態でしのいできた。当初、“八回の男”の最有力候補は新助っ人右腕・ロペスだったが不振のため13日に出場選手登録を抹消され、今季2度目の2軍落ちとなっていた。
球団も手をこまねいていたわけではない。ここにきて育成の右腕・平内と左腕・中川を続々と支配下復帰させてリリーフ陣の強化を図った。さらにブルペンの層を厚くするために鈴木の獲得に踏み切ったわけだ。
オリックスで79試合に登板し5勝9敗、2セーブ、5ホールドと経験豊富な鈴木。オリックス時代に「K-鈴木」の登録名でも親しまれた右腕。低迷にあえぐ老舗球団に新たなピースが加わる。(デイリースポーツ巨人担当キャップ・伊藤玄門)





