【野球】山本&山崎颯&宇田川が慕う「小木田世代」リーダー オリックス4人目の快腕が活躍誓う

 プロ初勝利を挙げ、お立ち台でポーズを決める小木田(撮影・北村雅宏)
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 オリックス・小木田敦也投手が4月30日のロッテ戦(京セラドーム大阪)に6番手で登板し、サヨナラ勝ちでプロ初勝利を手にした。

 2年目の24歳で、150キロ超の直球が武器。2年連続投手4冠の山本由伸投手、WBC日本代表でダルビッシュ有投手から「宇田川会」のリーダーに指名された宇田川優希投手、「吹田の主婦」こと160キロ右腕の山崎颯一郎投手と同学年。ほっこりした性格で、「侍ジャパン」に選出された前出の3人が愛情を込めて「小木田世代」と筆頭で呼ぶ“ユニットリーダー”だ。

 昨季は16試合に登板し防御率3・14。今季は開幕を2軍で迎え「開幕1軍に入りたかったので、悔しい気持ちというか、早く上で投げたい気持ちを常に持っていた」と早期昇格を目指して実戦を積んだ。「フォームや体の使い方を少し変えて、去年より1、2キロは球速も常時出るようになってきた」と手応えを感じ始めたところだった。

 2軍で登板を重ねるうち、身につけたのが岸田護投手コーチ直伝のチェンジアップ。4月5日・ウエスタン中日戦(ナゴヤ)で2/3回を3失点と結果を残せなかった時に「試合後、岸田さんにチェンジアップを教えてもらった。イメージはフォークで、落ち方がチェンジアップ。遅くて右側に沈んでいく球で、打者が泳いでくれる。次の球の選択がしやすくなった」と投球の幅を広げることにつながった。

 すでに、球団公式グッズには「小木田世代」のタオルやTシャツも並ぶ。「球団グッズも出ているので、それに恥じない投球をして、もっと名前を広められるように」と照れ笑い。「プロ入り前から由伸らを見ていて、すごいやつらが同級生にいるなと。彼らもどんどん進化しているし、負けたくない。みんなジャパンに入ったし、自分も今年1年を通して頑張りたい」と仲間の活躍から刺激を受けてきた。

 豊かな才能と個性を持ち合わせる24歳カルテット。遅れてやってきた「世代代表」が、今季の主役を目指す。(デイリースポーツ・中野裕美子)

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