【野球】大物選手のポスティング希望続々 藤浪は容認も、千賀はFAまで認められず

 ヤクルト・村上宗隆内野手、オリックス・山本由伸投手らポスティングシステムによるメジャー移籍を希望する若手選手が次々と現れた。今オフでは阪神・藤浪晋太郎投手やDeNA・山崎康晃投手、オリックス・吉田正尚外野手が移籍を希望し、藤浪についてはすでに球団が容認した。

 現行のルールでは、海外FA権取得は145日以上の1軍登録が9シーズンに到達することが条件とされている。最短でも、高卒でプロ入りした選手は27歳、大卒選手なら31歳シーズンで取得見込みとなる。選手にとって早期のメジャー挑戦は有利なのは明白で、メジャー球団としても若くて才能ある選手は魅力だ。

 しかし球団側としては貴重な戦力を長く保有したいのが本音だろう。今オフ海外FA権を行使してメジャーを目指すソフトバンク・千賀滉大投手のように、かねてポスティング移籍を望んでも認められず、FAまで待った選手も存在する。

 ポスティング移籍を認められた主な選手の、海外FA権取得までの残り年数は以下の通り。

  年 選  手(球団) 残り年数

00年 イチロー(オリックス) 1年

06年 井川 慶(阪神) 2年余り

    松坂大輔(西武) 1年余り

    岩村明憲(ヤクルト) 1年余り

13年 田中将大(楽天) 2年

15年 前田健太(広島) 1年半

17年 大谷翔平(日本ハム) 4年

18年 菊池雄星(西武) 1年半

19年 筒香嘉智(DeNA)2年

21年 鈴木誠也(広島) 2年

 日本ハム・大谷は花巻東時代、高卒即メジャー挑戦の意向を示す中で12年度ドラフト1位で指名され入団した経緯がある。球団は16年12月に契約更改交渉のタイミングという、異例のスピードで容認した。

 28歳の藤浪は海外FA権取得まで2年弱を残しての挑戦となる。30歳の山崎康は23年途中に取得見みで、29歳の吉田正は3年弱を残している。ポスティングシステムの申請手続きは12月15日まで。球団の動向にメジャー関係者も注目している。(デイリースポーツ記録室)

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