【野球】ヤクルト・村上 夏場も好不調なく本塁打量産 驚異のペースで60本射程
リーグ連覇へ向け首位を独走するヤクルトをけん引する4番・村上宗隆の強打が止まらない。既に日本選手最多の55本塁打で王貞治と並んでおり、2013年にヤクルト・バレンティンが樹立したNPB最多60号到達にも期待が掛かる。
村上の本塁打ペースで驚かされるのは、一般的に体力が落ちるとされる夏場(同時に投手も体力が落ちると言えるが)もペースが落ちず、逆に量産していることだ。NPB最長の5打席連続本塁打や同最多12度の1試合複数本塁打を記録するなど、固め打ちする傾向もある。
村上、バレンティン、王の節目本塁打ペースは以下の通り。
村上宗隆
号数 月・日 試合
10 5・14 37
20 6・19 65
30 7・13 82
40 8・11 101
50 9・ 2 118
55 9・13 127
60 ?
バレンティン
号数 月・日 試合
10 5・ 8 23
20 6・12 47
30 7・13 66
40 8・11 85
50 8・27 98
55 9・11 109
60 10・4 128
王貞治
号数 月・日 試合
10 4・26 28
20 5・23 48
30 6・21 72
40 8・ 2 101
50 8・27 122
55 9・23 140
(注)試合は自身の出場試合数。
村上はシーズン序盤、バレンティンや王よりゆっくりしたペースで10号に到達した。しかし6月19日に20号を放ってから50号まで、17~19試合間隔で10本区切りの節目に到達しており、波も少ない。王は20号以降、ほぼ20~30試合に10本のペース。バレンティンは40号と50号の間は13試合だが、そのほかは19~30本のペースだった。
村上は9月19日時点の打率・333はリーグトップもキープするなど確実性が高く、好不調の波が少ないと言えよう。夏場の体力不足を感じさせない数字が、希代の和製大砲のすごさを表している。
(村上の成績は9月19日時点。デイリースポーツ記録室)