【野球】三浦DeNAは首位・ヤクルトを捕らえられるか オースティンの完全復活がカギを握る

 本拠地・横浜スタジアム11連勝を飾り、波に乗る三浦DeNAは、首位・ヤクルトを捕らえられるか。タイラー・オースティン(30)の完全復活が大きなカギを握る。

 DeNAが後半戦に入り調子を上げてきた。9日からの阪神3連戦(横浜スタジアム)では、今季3度目となる同一カード3連勝。貯金3で2位に浮上し、首位ヤクルトに7ゲーム差と詰め寄った。12日からのヤクルト3連戦(神宮)で、その差をさらに縮める大チャンスがやってきた。

 DeNAは自軍や相手チームの新型コロナウイルス感染症拡大の影響を受け、相次ぐ試合中止を余儀なくされている。そのため、11日終了時点での試合消化97試合は12球団最少で、今後はかなりハードな試合日程が待ち受けている。しかも、本拠地はドーム球場ではないため、天候の影響を大きく受ける。3年ぶりにクライマックスシリーズ(CS)に出場できるAクラス入りや奇跡の逆転優勝を狙うには、そんなハンディを乗り越えなくてはいけない。ハードスケジュールからくる選手の疲労蓄積は心配だ。

 現在、チームは佐野恵太(27)、宮崎敏郎(33)の打撃は好調で、一時は調子を落としていた牧秀悟(24)も復調気配だ。だが、力のある選手は何人いても困らない。まして9日の阪神戦ではサヨナラ安打を放った大田泰示(32)が11日、新型コロナウイルス感染症の陽性判定を受け、特例2022対象選手として出場選手登録を抹消されたばかり。代打の切り札的な存在だっただけに痛手だが、明るい材料はある。

 それはオースティンの存在だ。昨季、107試合に出場し打率・308、28本塁打、74打点と活躍したが、今季は4月に右ヒジのクリーニング手術を受けるため一時帰国。その後、再来日しリハビリやファームで調整し8月2日に出場選手登録をされたばかり。11日まで本塁打はゼロだが、早くも存在感を発揮しつつあるからだ。11日の試合では七回に代打で登場。左中間二塁打を放ち、その後相手の失策を見逃さず三塁まで激走した。

 果敢に次の塁を狙うなどハッスルプレーが持ち味のオースティンは、三浦大輔監督(48)からの評価も高い。さらに、現在は外野手として登録されているが本来のポジションは一塁手。守備面でも使い勝手がいい。今後、チームにとって貴重なピースとなることは間違いない。

 MLB通算184試合に登板し20勝15セーブという実績を持つ新外国人、ロバート・ガゼルマン(29)も11日に来日。1軍の試合出場に向けて調整を開始するなど、投手陣にも好材料が加わった。後はハッスル・ボーイのオースティンの長打復活が待たれるだけだ。=敬称略(デイリースポーツ・今野良彦)

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