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【野球】巨人・岡本和の進化は「両手打ち」にあり なぜできた?“カウント3ー0から変化球を特大弾”

 1本のホームランに進化が凝縮されていた。ここまでリーグ1位の11本塁打、同2位の28打点で4番の役目を全うしている巨人・岡本和真内野手(25)。4日・広島戦(マツダ)で放った左中間へ特大の3ランは、村田修一打撃コーチ(41)も成長を感じ取った一発だった。不動の4番は同コーチから授かった「両手で打つ」というスイングにこだわり、アーチを量産している。

  ◇  ◇

 完璧に捉えた当たりだった。4日・広島戦。3点を追う六回無死一、二塁で打席を迎えた岡本和は、3ボールから九里のチェンジアップを振り抜いた。打球は外野手を守備位置にくぎ付けにしたまま、左中間後方の座席にまで到達。その後、チームは七回に勝ち越して勝利を収めた。

 セオリーならば、3ボールからは見逃すか、直球に狙いを定めているもの。なぜ岡本和は、あの場面でチェンジアップを完璧に捉えることができたのだろうか。村田コーチはこう評価した。

 「あの場面、和真(岡本和)もそんなに打ち気ではなかったみたい。『甘いところに変化球が来たので、振り抜いちゃいました』って話をしていた。それくらい自然体でボールが見えている。本当に軽く振り抜いたように見えた」

 反射的にスイングして描いたアーチ。本人も「ゾーンを本当に小さくして、甘い球が来たら打とうと思っていた」と振り返っていた。読みだけではなく、反応で変化球に対応できたところに、同コーチは「和真の成長が見えたんじゃないかな」とうなずいた。

 岡本和は4月8日・ヤクルト戦(東京ド)の七回無死でも3ボールから原の高めの直球を捉え、左翼バルコニー席へ特大弾を放った。今季は同カウントから2打数2本塁打。打ち損じが許されない状況で、仕留める力が際立つ。

 要因の1つに、村田コーチの指導がある。岡本和は同コーチがチームの打者に伝えた「両手で打つ」という打撃に継続して取り組んでいる。より強い力をボールに伝えるための手段であることに加えて、両手でバットを握った状態でコンタクトできる範囲しかスイングしないという判断基準にもなった。

 片手でしか拾えないような球との選別がより明確にできるようになった結果、甘い球を一振りで仕留める確率が格段に向上。実際に今季放った11本塁打は全て、振り切った後も両手はバットについたままだった。

 進化し続ける巨人の主砲。3年連続の本塁打と打点の2冠王の期待もかかる中、どのような姿を見せていくのか、一挙手一投足に今後も注目していきたい。(デイリースポーツ・畠山賢大)

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