【野球】数字で見る阪神の低迷 20試合終了時点は投打ともに昨季から大幅悪化 投手陣には光も

 阪神は開幕から20試合を終了して、3勝16敗1分け。すでに首位・広島に9・5ゲーム差をつけられた最下位で大きく出遅れた。

 1年前は真逆だった。2021年は20試合終了時点で16勝4敗。20試合目だった4月20日・巨人戦(東京ド)は5本塁打でで10-5で巨人を下し、8連勝を決めた。

 対照的に今季は開幕9連敗スタートで、初勝利後にまた引き分けを挟んで6連敗。投打がかみ合わない試合が続いている。

 当然ながら20試合終了時点でのチーム成績を比較すると、苦しい状況が数字にも表れている。成績は左が2021年、右が2022年。

【打撃部門】

◆安打 173本 147本(約15%減)

◆打率 ・265 ・220(・045減)

◆本塁打 23本 13本(約44%減)

◆打点 95打点 44打点(約54%減)

◆得点 97点 47点(約52%減)

◆盗塁企図数 21回 11回(約47%減)

◆盗塁 18個 7個(約61%減)

◆盗塁成功率 ・857 ・636(・221減)

◆出塁率 ・325 ・269(・056減)

 個人成績を見ると、20試合時点で打率・303、6本塁打、17打点を記録したサンズが抜けた影響が大きいように見える。

 また、昨季は打率・363だった糸原が、今季は同・167と不振。昨季は打率・273、5本塁打、12打点だったマルテが離脱している影響も大きい。

 ただ、昨季のスタメンと比較してもサンズ以外では、メンバーに大きな変化はない。チームとしてはサンズら外国人選手に代わって、台頭してきた選手がいなかったことも誤算といえる。

 チーム打率、出塁率も大きく低下。塁に出る確率が減った分、盗塁企図数はほぼ半減。その上、盗塁成功率も2割以上落ちているため、つながりを欠き、得点が減っている要因が浮かび上がる。今後はまず選手それぞれが状態を上げ、チームとしての戦い方を取り戻す必要がありそうだ。

【投手部門】

◆被安打 138本 176本(28%増)

◆被本塁打 12本 17本(42%増)

◆四球 49個 62個(27%増)

◆失点 47点 85点(81%増)

◆防御率2・35 4・03(1・68増)

 投手陣は守護神・スアレスが抜けた穴が危惧されていた。本紙評論家・岡田彰布氏は開幕前に「先発はある程度やれると思うが、ブルペン陣で岩崎の後に名前が出てこない」と指摘していたが、キャンプを通して整備できなかったことは否めず、不安を残したまま開幕。16敗のうち逆転負けが半分の8試合もある。

 先発では開幕投手が決まっていた青柳がコロナウイルスに感染して出遅れる不運もあった。ただ、先発陣でも青柳が復帰初登板で勝利を挙げ、ウィルカーソンも好投して来日初勝利を挙げるなど駒がそろってきた。

 コロナウイルスに感染して離脱している伊藤将、藤浪が戻れば厚みが増す。救援陣でも湯浅が台頭するなど少しずつ形が見え始めている。

 今後の課題は守備面か。昨季の捕手は開幕から20試合は全て梅野が先発していたが、今季は坂本と梅野の併用が続いている。今季は二塁では小幡が好守で奮闘しており、捕手を固定してセンターラインを決めたいところ。佐藤輝も三塁か右翼か定まっていない。

 昨季は20試合終了時点で12あった失策は今季は8。大幅減とはいえないが、改善の兆しが見えており、ポジションを固定することができれば無駄な失点を防ぎ、安定した戦いができていくのではないだろうか。

 19日からは5位・DeNA、22日からは4位・ヤクルトとビジターで6連戦。波に乗り切れていない両チームをたたき、浮上のきっかけをつかみたい。

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