【野球】広島・三好 脱・守備要員へ 楽天・岡島と自主トレで打力を磨く

堅実な守備でチームに貢献した広島・三好
8月4日、西武とのエキシビションでソロ本塁打を放つ広島・三好。来季は打撃に注目
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 広島の三好匠内野手(28)が守備要員からの脱却を誓った。今季は64試合に出場し、試合終盤の守備固めでチームに貢献したが、打撃では11打数無安打と結果を残せなかった。来年1月には楽天・岡島豪郎外野手(32)らと合同自主トレを実施。打力を向上させ、レギュラー争いへの参戦を目指す。

 11月18日に契約更改に臨んだ三好は、50万アップの1350万円(金額は推定)でサイン。球団からは「守備では勝っているが、打撃では1本も(安打を)打てなかった。来年はレギュラーがケガをした時にはすぐいけるようにしておいてほしい」と言われたという。来季はプロ11年目。「スタメンで出られるようにしたい。そこが最低目標」と意気込みを語った。

 今季は4月上旬に1軍に昇格すると主に三塁の守備固めとして起用された。三塁で54試合、二塁で13試合、遊撃で2試合に出場。楽天在籍時の18年の70試合に次ぐ64試合に出場し、失策はわずか1つ。堅実なグラブさばきと強肩でピンチの芽をたびたび摘んだ。

 しかし、スタメン出場は4月20日のヤクルト戦(マツダ)の1試合のみ。打撃では11打数無安打4三振と結果を残すことができなかった。「打席に立つのが何カ月おきとかだったので正直、難しさはあった」と吐露しながらも「そうは言ってられない。(来季は)頑張ります」と口元を引き締めた。

 来年1月には山口県下関市で楽天時代にチームメートだった岡島らと約2週間、合同自主トレを行う予定だ。岡島は三好より4つ年上だが同期入団。今季は打率・280、8本塁打、56打点をマークし、パ・リーグ打率部門で9位になった。

 好打者から技術を吸収し、打力アップを目指していく。「バットをしっかり振って、いろいろとやっていけたらいい」と力を込めた背番号35。守備要員から脱却し、来季はレギュラー争いに名乗りを上げる。(デイリースポーツ・赤尾慶太)

 ◆三好匠(みよし・たくみ)1993年6月7日生まれ。福岡県北九州市出身。内野手。右投げ右打ち。174センチ、86キロ。背番号35。九州国際大付では3年時にセンバツに出場。エースとしてチームを準優勝に導いた。11年度ドラフト3位で楽天に入団。19年7月に下水流との交換トレードで広島に加入した。1軍通算成績は368試合に出場、70安打、打率・189、6本塁打、28打点。

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