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【野球】“相棒”バットを選ぶための条件って?佐藤輝はボンズ氏と同素材 大谷は?

 プロ野球もシーズンが終了し、オフ期間に突入した。選手たちは自主トレで汗を流し、来年に向けて調整を行っているが、並行して来季仕様のバットやグラブ、スパイクなどの野球用品のモデルチェンジや改良点についてもメーカーと話し合いが進められている。

 そもそも選手たちは、どのようなポイントで活躍を支えてくれる“相棒”を採用しているのか。今季、使用されていたバットに着目しながら、その違いを比較していきたい。

 今季、シーズンの新人左打者最多24本塁打を放ち、圧倒的な長打力で球界を席巻した阪神・佐藤輝明内野手(22)はミズノ社製でメイプル材の木製バットを使用してきた。広島・堂林やヤクルト・村上のバットのモデルを参考に作製。メイプルの名前の通り、カエデの木で作られている。

 以前、同社の担当者やクラフトマンの方にバットの材質についての話を聞く機会があった。メイプル材の特徴はバットが重硬で、打感(打球感)がかなり硬いことだ。バットのしなりを求めるより、強く速い打球を打つために、弾く感覚を重視するような強打者の多くが、メイプル材を採用しているそうだ。

 代表的な例では、元メジャーリーガーで通算762本塁打を記録したバリー・ボンズ氏もメイプルバットを使用した。強くたたいてボールを飛ばすことに適しているバットで「打球速度を上げてホームランを打ちたい」という佐藤輝の考えにも一致している。

 メイプル材よりも柔らかい素材では、バーチ材というものがある。ア・リーグ3位の46本塁打を放った大谷翔平選手(27)が、今季からアシックス社製のバーチ材の木製バットを採用し、本塁打を量産。カバノキから作られるバーチ材はメイプル材に近く打感こそ硬めだが、バットのしなり、反発力も求めるような打者が選ぶ。

 メイプル材やバーチ材と対照的に、打感の柔らかさを求める打者はアッシュ材や資源が急激に減少しているアオダモ材を採用する。これらのバットは硬さよりも弾力性があり、バーチ材よりも断然、しなりが出てくるという。現役時代のイチローがオリックス時代はアオダモ材、メジャーに移籍してからはホワイトアッシュ材を使用してきた。大谷もバーチ材を採用する前は、アオダモ材の木製バットで出場してきた。

 バットの硬さなどを重視するならば、メイプル材やバーチ材が多いが、打感の柔らかさやしなりを重視するならアッシュ材などを選ぶ傾向がある。昨季、1年目だった井上広大外野手(20)がメイプル材、バーチ材、アッシュ材のバットを作製してもらい試合で試し打ちをして打感などを確認し、バーチ材を選択する姿も見てきた。

 バット選びには、重量感や形状などもポイントとなるが、最終的には打感が大きく関わっているようだ。来季も佐藤輝はメイプル材のバットを採用すると見られるが、これから来季仕様のバット選定を詰めていく予定。最高の“相棒”を見つけるために、細部まで入念に話し合うことになりそうだ。(デイリースポーツ・関谷文哉)

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