【野球】明るい青柳の熱唱が侍ジャパンを和ませる ムードメーカーに

 思わずクスッと笑ってしまった。そして、何とも言えないうれしい気持ちになった。東京五輪の野球日本代表「侍ジャパン」の公式YouTubeチャンネル「侍ジャパンチャンネル」。3日に稲葉監督の誕生日会の様子が配信され、青柳がマイクを持って熱唱していた。

 動画によると仕掛け人は菊池涼で、坂本も「マイクがあるから」と促している。歌っている最中には田中将も体を揺らしながら手をたたき、チームは一体感に包まれていた。指揮官は何度も頭を下げ、指でグーポーズを作って青柳に感謝。大きな拍手が響き渡った。

 「結束」を胸に全員一丸野球で戦う侍ジャパンの中で、背番号12の存在は欠かせない。楽天生命パーク宮城で行われた合宿中、菊池涼は青柳の魅力について「キャラクターもいい子ですし、突っ込んでくれるので、僕もうれしいんです。そういうところでイジりがいがあるというところです」と明かしていた。

 球場のロッカーなどで右腕をイジると周囲が和み、穏やかな雰囲気になるという。山崎は「彼はオールスターで声出しをしたように、非常に明るいものを持っていますから。そういう意味ではムードメーカーになってもらって、ブルペンを引っ張っていく存在になってもらいたいなと思います」と話していた。

 1次リーグから登板2試合連続失点。不本意な投球結果に心中穏やかではないはずなのに、青柳は「皆さん一緒に!」と音頭を取って歌った。その心意気は稲葉監督はもちろん、選手やスタッフ全員の心にも届いている。

 4日の準決勝で宿敵の韓国を破り、ついに悲願の金メダルまであと1勝。思いを一つに頂点まで駆け上がる。(デイリースポーツ・中野雄太)

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