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【野球】ハマの番長よ、勝ってリーゼントにクシを入れろ!DeNA三浦監督の初勝利にエール

 ハマの番長、勝ってかぶとの緒を締めろ。いや、リーゼントにくしを入れろ!DeNAの三浦大輔監督(47)が4日の広島戦(横浜)で、監督としてうれしい初勝利を挙げた。新人監督としては、2リーグ制ワーストとなる開幕から6連敗。眠れない日も続いたことだろうが、あえておめでとうは言わない。勝負はこれから。それは本人が一番分かっているからだ。

 私は1993年、DeNAの前身である横浜ベイスターズを担当していた。その年、三浦監督は9月4日の広島戦(北九州)でプロ入り初勝利を初完投で挙げた。記憶はあいまいだったが、翌日新聞に載った原稿をみると「投げられるだけでうれしい」とコメントがあった。「まだあどけなさが残る顔」「前日は焼き肉をほおばった」とも書いていた。

 当時の三浦監督は、91年のドラフト会議で奈良・高田商業高校から6位指名されて入団した若手投手だった。だが、今なおトレードマークになっているリーゼントのヘアスタイルは、すでに異色中の異色だった。

 確かオープン戦の最中だったと思う。移動するための特急列車を待つ間、髪型について、じっくりと話を聞いたことがある。そこでこう言った。「ドラフト6位の入団で注目されていない。プロは目立ってなんぼだから『目立ちたい』って言う気持ちもある」。同年のドラフト1位は、後年MLBでも活躍した東北福祉大の斎藤隆投手で、甲子園の出場経験もない三浦監督への注目度は低かった。リーゼントは、無名な存在の自分をアピールすると同時に、奮い立たせる手段だったと言ったと記憶している。だが、驚いたのはそのセットにかける時間だった。

 「きちんとリーゼントにセットすると、2時間はかかりますね。だから練習や試合に遅れないようにするためには、人より早く起きなくてはいけないんですよ」と、真剣な口調で話してくれた。

 現在はスポーツ紙の競馬記者として活躍する三浦監督の長女・凪沙さんに、このリーゼントの話を振ったことがある。彼女でさえ知らない、“戦闘モード”への変身に、過去気が遠くなるほどの時間を費やしてきたのだろう。JRA(中央競馬会)の競走馬オーナーとしても有名な三浦監督は、オープン馬だったリーゼントロックをはじめ、愛馬に「リーゼント」の冠を付けることでも有名だそれだけに、なまじのリーゼント愛ではない。

 「勝利の美酒に酔う」という言葉がある。だが、ハマの番長はアルコール類は苦手だ。酔うどころか飲めない。ヤケ酒を飲んで気分転換できない反面、勝ちまくっても酔ってわれを忘れる心配はない。リーゼントにセットするためにかける2時間は、無心になれる時間。作戦を練ったり、気分転換を図ったりすることもできるだろう。長いシーズンはまだ始まったばかり、勝負はこれからだ。(デイリースポーツ・今野良彦)

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