【スポーツ】キング・カズの「MLB愛」は不滅なのか?大谷の特大2ランで思ったこと
あのキング・カズのMLB愛は、今も続いているのだろうか?
MLB・エンゼルスの大谷翔平選手(26)が、日本時間4日に米・アリゾナ州テンピで行われた、レンジャーズとのオープン戦で今季実戦初本塁打となる特大の2ランを放った。このニュースを聞き、ふと、サッカーのJ1横浜FCに所属するキング・カズことFW三浦知良選手のことを思い出した。
54歳になる日本サッカー界のレジェンドを担当記者として取材するようになったのは、彼がヴェルディ川崎(現東京ヴェルディ1969)に所属していた1997年の3月からだった。
それまでプロ野球担当としてキャンプ取材をしていたのだが、2月中旬に突然サッカー担当への異動を命じられた。この1997年は、サッカー日本代表が悲願のFIFAワールドカップ出場をかけて死闘を繰り広げる年で、会社としてサッカー担当の増員を図ることを決めていた。そのため、プロ野球の遊軍記者として担当球団を持たず、異動に支障があまりない私に白羽の矢が立ったのだろう。
「今度、サッカーを取材することになりました。チームとしてはヴェルディを担当します。よろしく」
「今まで何をやってたの?」
「入社以来、ずっとプロ野球記者でした」
最初の会話はこんな程度だったと思うが、カズにはこの「プロ野球担当」というワードが残っていたのだろう。詳しい日時、場所は忘却のかなただが、どこかの空港の搭乗前だったと思う。
イスに座り搭乗アナウンスを待っていた私にカズが、当時チームメイトだった兄のやっさん(元サッカー日本代表・三浦泰年氏(55)とやってきて、こんな質問をぶつけてきた。
「今季までのケン・クリフィーJr.の通算打率ってどのぐらいだったっけ?通算ホームランは?」
一瞬、なんのことか分からず、キョトンとしていると、やっさんが隣で「カズはメジャーリーグファンなんだよ。お気に入りの選手の成績とかはだいたい覚えているんだ」と説明してくれた。
グリフィーJr.は当時、シアトル・マリナーズの不動のレギュラーとして活躍していた2世選手だったが、10年を超える野球記者としての経歴があっても、細かい成績までは覚えているはずもない。「うろおぼえだから、ちゃんと調べておくよ」。搭乗アナウンスが始まり、この話は打ち切りとなったが、その後カズとは何度か野球の話を交わした。
あの当時、日本人のメジャーリーガーといえば、ドジャースの野茂英雄さんぐらいだった。だが、今は大谷やダルビッシュ有投手(パドレス)など多くの日本人選手が活躍している。その現状をカズはどう思っているのだろうか?お気に入りの選手が増え、記録を覚えるのに四苦八苦しているのだろうか?久しぶりに会って、キングのMLB愛は不滅なのか、確かめたいものである。(デイリースポーツ・今野良彦)


