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【野球】巨人・村田2軍監督代行、降って湧いた人事で得た貴重な経験「目線広がった」

 ピンチとチャンスは表裏一体。参謀役の離脱はチームに良い副産物ももたらした。恩恵を受けた1人、巨人・村田修一2軍監督代行は17日間の代行期間を「すごく勉強になりました」と振り返り、今後のコーチ稼業に生かす考えを示した。

 事態が動いたのは9月16日。元木ヘッドコーチが虫垂炎のため入院。その日のうちに阿部2軍監督がヘッド代行に就き、村田2軍打撃コーチが2軍監督代行として当面の間、指揮を執るという、玉突き緊急人事が発表された。“男・村田”にとって人生で初めての監督業だった。

 「面白いですけど、難しいです」と苦笑いを浮かべたのは投手起用について。同学年の杉内2軍投手コーチからは「(投手を)代えるタイミングを最終的には決めてくれ」と言われて「もう一人我慢するのか、今代えるか、同点まで行くのか」と“野手仕様”の思考回路を張り巡らせながらタクトを振るってきた。

 9月29日・楽天戦ではドラフト2位ルーキーの先発・太田が3回までで6失点。救援陣にスイッチする選択肢もあった中で「これからの選手ですし、点数を取られても、なんとか立て直すっていう作業をしてほしい」との思いで続投させた。結果は四回に2本の2ランを浴びるなど、4回途中10失点で降板。初体験の投手運用に加え、勝負と育成をてんびんにかけながら戦わなければならない2軍監督の難しさを痛感した。

 それでも「ちょっと目線が広がった気がしますね。投手の見方もそうですし。野手を育てるのに常に集中してたので、投手もどうやって育てればいいのか、すごく勉強になりましたね」と手応えを得たことも事実。同じ競技だが、特性の異なる分野にも足を踏み入れた半月は間違いなく今後の指導者人生の財産になる。

 2日からは元木ヘッドコーチが現場復帰し、各々が元の役職に戻った。普段の練習では打撃ゲージ裏でじっと構えて若手を見つめる姿が印象的な背番号75。優勝目前の1軍は万全の陣容で戦いを続けるが、第2の坂本、岡本、丸を送り込むべく、今日も若武者たちに熱い視線を注ぐ。(デイリースポーツ・畠山賢大)

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