【野球】阪神・才木浩人の現在地 再昇格目指し「真っすぐの強さを取り戻す」

 右肘痛からの復活を目指す阪神・才木浩人投手(21)が9月上旬に故障者組から外れ、先発での今季初昇格を目指している。直近の登板では6日のウエスタン・中日戦(ナゴヤ)で6回7安打3失点。球数も103球を投げ、大台を超えた。

 それでも、本人はまだ納得していない部分も多いという。それは『直球の質』だ。自己最速は152キロを誇る右腕。患部を痛めてからのMAXは148キロとスピードも戻ってきているが「真っすぐで押し切れないですし、結構いい当たりを打たれている」と自身の投球分析をする。

 球速以上に求めることが、直球の空振り率やファウルに押し込めるか。「今のままじゃ1軍にいった所で打たれる」と語気を強める。8月16日に登板したプロアマ交流戦・近大戦でも今秋ドラフト1位候補の佐藤輝明内野手らに直球を弾き返され「大学生に結構捉えられていた」と現状の出来に、悔しさを隠しきれなかった。

 質を上げるために今、すべきことは-。才木は「キャッチボールからしっかり投げないといけない」と言及した。才木はキャッチボールの際、短い距離から遠投に変わっても低い軌道でボールを投げている印象がある。手元でもしっかり伸びてくるような直球を取り戻すべく、基本動作から良化に励んでいる。

 「真っすぐが良くなってくると自然とカーブやフォークなどの変化球も良くなってくると思う。一緒に上がってきてくれると思う」

 直球は才木にとって生命線ともいえるボールだ。状態のいい時はホップしながら相手打者を空振り、ポップフライに打ち取る。先輩の藤川のような勢いのあるストレートを投じていた。理想型を取り戻すために、鳴尾浜で腕を振り続けている。 再び1軍で先発のマウンドに上がる時、直球勝負で打者と対峙(たいじ)する右腕の姿が見たい。(デイリースポーツ・関谷文哉)

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