【野球】3連戦3連敗…阪神、今季も深刻な巨人アレルギー

 阪神が巨人に歴史的な3連敗を喫した。25年ぶりとなる3試合連続完封負け。今季東京ドームでは6戦全敗、借金は4に膨らみ5位に後退した。首位巨人とは今季最大の8・5ゲーム差まで開いた。

 「何とも言いようがないけど…、俺らがやりたいことをやられたので。受け止めるしかないと思ってます」

 3連敗を喫した試合後、矢野監督はそう振り返った。開幕カード3連敗の雪辱を誓ったはずが、阪神にとってあまりにショッキングな結果が待っていた。前回快投した高橋を先発に立てた初戦は菅野に完封を許し、4番岡本の一発に泣いた。2戦目も岡本の先制打から8失点。打線はメルセデス降板後の小刻みな投手リレーにかわされた。そして3戦目は打線組み替えも実らず、36イニング連続無得点。好投の青柳を見殺しにしてしまった。

 【3連戦の勝敗】

(1)巨人1-0阪神

(2)巨人8-0阪神

(3)巨人2-0阪神

 “巨人アレルギー”が深刻だ。シーズン勝ち越しは2007年の14勝9敗1分を最後に遠ざかり、今季も2勝8敗と黒星先行。巨人以外の4球団には20勝18敗3分けと勝ち越しているだけに、低迷の要因となっている。

 対巨人のチーム打率・185はワースト。中でも菅野に3戦3敗、戸郷に2戦2敗。今回の3連戦でも菅野、メルセデス、戸郷は中5日だ。阪神に天敵をぶつけた原采配がズバリとはまった形だ。

 コロナ禍の今季はCSがなく、日本シリーズに進出するためには1位になるしかない。井上打撃コーチは「プロである以上この状況は何とか打破しなければいけない。ジャイアンツさん苦手ですよとずっと言い続けているわけにもいかない。苦手意識を払しょくできるだけのものを地道に築き上げて必ずリベンジできるようにやっていくしかない」と言った。2週間後の9月4日から甲子園で巨人と3連戦が待っている。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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