【野球】12球団トップ!得点圏打率・500 打撃データが示す阪神・サンズの対応力
阪神のジェリー・サンズ外野手(32)が、12球団トップの得点圏打率・500を記録し、打線のキーマンとなっている。昨季は韓国リーグ打点王に輝いた実績を持つ助っ人は、来日1年目から日本野球にも対応。打撃データを分析すると、変化球への高い対応力が、勝負強さの一因となっていた。
サンズは外国人枠争いに敗れ、開幕1軍を逃した。昇格は6月27日・DeNA戦(横浜)。九回2死一、二塁で山崎康の決め球、ツーシームを捉えて逆転3ランを放ち、衝撃的なデビューを飾った。
ここから徐々に調子を上げると、7月19日・中日戦以降は主に3番として打線をけん引。40試合で打率・281、9本塁打、31打点を記録している。
特筆すべきは、勝負強さだ。得点圏打率・500は12球団トップ。殊勲打(先制、同点、勝ち越し、逆転となる安打)8本も、決勝打4本もチームトップだ。
投手は得点圏に走者を置くと、ギアを上げて抑えにくる。しかも、来日1年目のサンズにとっては初対戦の相手ばかりだ。不利な状況でなぜ力を発揮できるのか。打撃のデータを分析すると、特徴が浮かび上がってきた。
日本の投手はカウント球でも決め球でも変化球を投げるため、新外国人打者は配球に苦しむ傾向がある。だが、サンズは日本投手が得意とするフォーク系の落ちる球を10打数7安打(打率・700)、スライダーを22打数7安打(同・318)と打ち返している。
得点圏になると変化球を仕留める傾向が強くなる。得点圏での15安打のうち、10安打で変化球を捉えた。
7月19日・中日戦は、初回無死一、二塁でフルカウントから梅津の低めフォークを捉えて左前適時打。4日・巨人戦では六回1死二塁で、カウント2-2から菅野の外角低めスライダーを捉えて左翼席へ2ラン。際どいコースへの決め球も打ち返している。
また、チェンジアップも11打数3安打で打率・273、ツーシームも10打数4安打で同・400。どんな球種にも対応できるスイングが、日本の配球にマッチしているようだ。
矢野監督は「相手は嫌なことをしようとするけど、サンズは形を変えない強みがある。特に走者を置いた状況で、投手は絶対に抑えようとするけど、そこで自分の形を崩さない」と分析する。確かにサンズが大きく体勢を崩され、空振りするシーンはほとんど見ない。自分のタイミングでスイングできている証しだろう。今後は研究されて内角攻めなどに苦しむ可能性もあるが、クセがない打撃フォームだけに、大崩れする心配はなさそうだ。(デイリースポーツ・西岡 誠)
※データは共同通信デジタル



