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【野球】神奈川・足柄が選んだ“1試合”トーナメントより「全員でそろって試合を」

 神奈川県高野連は17日、今夏の県独自大会の組み合わせを発表した。トーナメント形式ながら、舞岡と足柄は1試合のみの参加を希望したため独立した“交流試合”での対戦。8月4日の大和スタジアムで行われる一戦に全てを懸ける。

 熟考の末に至った決断だ。県独自による公式戦の開催準備が決まった後、足柄ナインはマネジャーを含めた21人全員でミーティングを開いた。選択肢は3つ。(1)トーナメントへの参加(2)1試合のみの参加(3)不参加からどれを選ぶか話し合った。

 指導者陣はいれず、生徒だけで意見を交わし合った。4時間をかけて出した結論は、1試合のみの参加。「全員でそろって試合をすることを優先した形です」と由比藤大介監督は選手たちの意図を明かした。

 今夏の独自大会は8月1日開幕し、同下旬にまで及ぶ日程だ。県立校であり、卒業後は4年制大学、短大、専門学校へと進学する生徒もいれば、就職する生徒もいる。トーナメントで勝ち進んでいった場合、選手によっては進路のために途中離脱せざるを得ない可能性があった。

 不完全燃焼のまま夏を終えてしまう仲間を出すことなく、全員で大会を全うしたい-。考え抜いて出した教え子の答えに、当初は従来通りの参加を勧めていた指揮官も「やるのは選手」と意見を尊重した。

 コロナ禍で大会が開かれただけでなく、全1試合だけでも参加が認められた。全国的にも珍しい粋な計らいに「(同連盟には)感謝の気持ちでいっぱいです」と由比藤監督。全体練習はようやく始まったばかりと準備期間が短い中で、選手の自主性が高まったことを誇らしく思いながら夏に挑む。(デイリースポーツ・佐藤敬久)

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