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【野球】ロッテがドラ1・佐々木朗希の実戦デビューを見送った背景とは…

 開幕が目前に迫るプロ野球。今季も各球団でルーキーが台頭しているが、ロッテのドラフト1位・佐々木朗希投手(18)=大船渡=も、ファンの関心が高い。

 最速163キロの豪腕を誇る黄金新人。5月26日にプロ初のシート打撃に登板した際はプロ入り後最速の160キロを2度計測した。周囲の期待は大きくなったが、ロッテ首脳陣は決断を下した。当初から予定していた1軍練習試合での“実戦デビュー”を見送った。井口監督は「体調面が戻らないところがある。疲労も、なかなか抜けづらくなっている」とその理由を説明した。

 シート打撃に登板し「強度が急に上がったんで、その後の回復とか反応がどうなのかなと見ていた」と吉井投手コーチ。だが体が回復せず、疲労も考慮して実戦初登板の先送りが決まった。同コーチは「ゆっくりフォーム固めも、体力作りも含めてやろうかなと考えています」と説明した。首脳陣はメディカル部門から、中身が十分に成長しきっておらず、強度が強くなると大きな故障につながる可能性がある、との報告を受け、慎重な対応を依頼されていた。

 無理はさせない-。これは入団当初からロッテが抱いてきた右腕の育成プランだ。春季キャンプから1軍に帯同させたのも英才教育を施すため。ブルペン投球やフリー打撃とシート打撃登板で“衝撃的”とさえ言える潜在能力の高さを披露した。周囲の期待が日増しに高まるのは当然だろう。それでもロッテは、時間をかけてじっくり育てる、との当初の方針を貫いた。

 例えば高卒新人投手が、いきなり1軍の開幕ローテに入って投げるとなると大きな故障につながるリスクがある。問題はデビュー時期の早さではないと感じる。1年間を通して1軍で活躍できる体を作り、技術を高め、心も強くする。当たり前かもしれないが、万全な状態で実戦初登板することに大きな意味があると思う。

 “球界の宝”と言っても過言ではない佐々木朗。今後、さらに成長し、進化した右腕が実戦デビューのマウンドで投げる姿を見るのは楽しみだ。私は、その時が来るのを、じっくりと待ちたい。(デイリースポーツ・伊藤玄門)

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