【野球】2千安打見えてきた阪神・福留 さらに希少な達成間近の2つの記録

 活動休止していた阪神が15日から自主練習を再開させた。球界最年長・福留孝介外野手(42)も初日から元気に参加した。練習後のオンライン取材ではチームから新型コロナウイルス感染者が出たことを謝罪。ナインを代表して頭を下げる姿は大きな反響を呼んだ。

 コロナ禍がなければ、今ごろ大記録へカウントダウンを進めているはずだった。NPB通算2000安打まであと103本、同300本塁打まではあと20本。どちらも金字塔に違いないが、さらに希少価値が高い記録が、NPB16年間で積み上げてきた二塁打と四球の数だ。

 あと6本としている通算400二塁打を過去達成した選手は12人だけ。走攻守に優れ、「5ツールプレーヤー」としてファンを魅了してきた。同時に自らを「中距離バッター」と表現する福留にふさわしい勲章だろう。

 【通算400二塁打の達成者】

 1 立浪和義(中日)487

 2 福本豊(阪急)449

 3 山内一弘(広島)448

 4 金本知憲(阪神)440

 5 稲葉篤紀(日本ハム)429

 6 王貞治(巨人)422

 7 張本勲(ロッテ)420

 8 長嶋茂雄(巨人)418

 9 松井稼頭央(西武)411

 10 榎本喜八(西鉄)409

 11 川上哲治(巨人)408

 12 松原誠(巨人)405

 もう一つ福留らしい記録があと29個の通算1000四球だ。こちらの達成者も過去15人しかいない。通算成績を見ても、打率・291に対して出塁率・383と高水準。年齢を重ねても動体視力の衰えは感じさせない。

 【通算1000四球の達成者】

 1 王貞治(巨人)2390

 2 落合博満(日本ハム)1475

 3 金本知憲(阪神)1368

 4 清原和博(オリックス)1346

 5 張本勲(ロッテ)1274

 6 門田博光(ダイエー)1273

 7 野村克也(西武)1252

 8 福本豊(阪急)1234

 9 山本浩二(広島)1168

 10 谷繁元信(中日)1133

 11 立浪和義(中日)1086

 12 榎本喜八(西鉄)1062

 13 山内一弘(広島)1061

 14 鳥谷敬(※阪神)1046 ※シーズン開幕前のため

 15 中村紀洋(DeNA)1030

 過去の達成者はそうそうたる顔ぶれだ。付け加えると福留はメジャー5年間で111本の二塁打を放ち、307四球を選んでいる。今月26日で43歳。阪神8年目を迎え、すっかりチームの顔となった。甲子園にカウントダウンボードが掲げられる日が待ち遠しい。(デイリースポーツ・杉原史恭)

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