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【野球】ソフトバンク工藤監督がライフワークを通じて子どもたちに伝えたいこと

 ソフトバンクの工藤公康監督は、このオフも精力的に社会貢献活動を行った。1月24日は大分県日田市、25日は熊本県の菊池市と山鹿市での野球教室に出向いた。

 日田市は17年の九州北部豪雨で、熊本県は16年に発生した熊本地震で被災をした地域だ。工藤監督は「時間が経過しても、被災地では今なお苦しんでいる方もいる。風化させてはいけない」といつも口にする。東日本大震災で大きなダメージを負った東北にも発生直後から足しげく通っており、ソフトバンクの監督に就任して以降もライフワークの一環として毎オフ訪れている。

 工藤監督の野球教室では子どもたちとの「1打席対決」が行われる。「打たせてあげる」ピッチングではない。真剣勝負だ。47歳まで1軍のマウンドに立ち続けて通算224勝を挙げた球史に残る左腕。現在もキャンプなどでバッティングピッチャーを買って出て、ソフトバンクの主力相手にバシバシ投げているだけに、小学生は「こんなスピード見たことない」と目を丸くする。現役当時に勝負球だったカーブも容赦なく投げ込む。往年のキレ味そのままだ。

 当然、簡単には打てずに、がっかりする子どももいる。しかし、そこには工藤監督のメッセージが込められている。

 「努力を続けることが大事。継続力です。それはホークスの選手たちにも同じことを言っています。諦めずに続けていれば、人は必ず変わることができる。諦めることなく、自分の夢を持って、そこに向かって続けていってほしい」

 常に前を向く。明るく、楽しく、そして真剣に。それはソフトバンクの選手たちにも常日頃から伝えていることだ。その思いを共有し、就任以来5年で4度の日本一という偉業を成し遂げてきた。

 また、26日には福岡市東区の福岡市立こども病院を慰問。こども病院への訪問はホークスと福岡市との連携事業の一環で行われており、球団として今年で7回目、工藤監督自身は4回目となった。病棟では子どもたちからメッセージ入りの首飾りや手作り花束などをプレゼントしてもらい笑顔の工藤監督。子どもたちの質問に応じ、写真撮影に応えるなどして、触れ合いの時間を持った。

 「なかなか病院の外に出られない子どもさんもいる。ホークスを応援してくれているみんなと触れ合うことができてよかったです。元気になったらドームに野球を見に来てほしいですね」

 29日にも午前中は病気と闘う子どもたちを励ますための慰問を行い、午後は小学校で「夢の課外授業」に臨む。

 キャンプインを目前にして多忙なはずだが、それでも工藤監督はファンファーストを貫く。「ファンの皆さんに支えられてのプロ野球です。昨年も1人1人の皆さんの応援や思いが僕らの力となって日本一になることができました。また、勝つことで喜んでもらったり、勇気を持ったりしてもらえるし、逆に僕らが元気や勇気をもらうこともある」

 今年の秋もまた、ともに喜びを分かち合いたい。それもまたモチベーションとなって、プロ野球ではV9時代の巨人以来となる4年連続日本一の偉業へ挑んでいく。(デイリースポーツ特約記者・田尻耕太郎)

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