【スポーツ】さらなる飛躍を目指す渋野日向子の来年は?青木コーチが描く新春夢プラン

 女子ゴルフの渋野日向子(21)=RSK山陽放送=は2019年シーズンを海外メジャーの全英女子オープン優勝、国内ツアー4勝、賞金ランク2位という華々しい成績で終えた。来年は東京五輪出場、米ツアーQT挑戦など大きな目標達成へ休む間もなく走りだす。年の瀬にあたり、渋野を丸2年間指導してきた青木翔コーチにさらなる飛躍への“新春夢プラン”を聞いた。

 -昨年はまな弟子の渋野選手が大ブレーク。コーチとしてどう評価していますか。

 「よく頑張ったなと思います。正直、去年の活躍にはびっくりしました。持っている能力が高かったんだと感じました」

 -渋野選手が一気に飛び出してきた要因は何だと考えていますか。

 「自分のゴルフを見つけたのが大きいと思います。それは守ることを考えずに攻めていくゴルフです。気持ちよく振り切るスイングができるのが彼女の持ち味。自分のスタイルを自分で見つけ出したことで成長したと思います」

 -今年のスタート時点では初シード狙い。それが終わってみれば賞金ランク2位でした。いつがターニングポイントだったのでしょう。

 「渋野の緒戦だった(3月のヨコハマタイヤ)プロギアと(4月のKKT杯)バンテリンですね。プロギアは優勝争いに加わりながらも(優勝した鈴木)愛ちゃんにボロボロに負けたし、バンテリンは初日に81をたたいて予選落ちのピンチだったのに、2日目に66を出してギリギリの50位タイで決勝へ進んだ。彼女のゴルフ人生でプロギアとバンテリンは忘れられない試合になるでしょう」

 -渋野選手の長所はどこにあると感じていますか。

 「体の強さにはすごく感心しています。痛いところがないですし、回復力もすごい。アスリートとしてすごいと思いますね。メンタル面も強いと言われますけど、ハートが強いというよりも思い切りがいい。どこからでもピンを狙ってくるような感じですね」

 -さらに成長していく上での課題とは。

 「100ヤード以内のショートゲームです。特にアプローチとバンカーショットはこれから磨いていかないといけないでしょう」

 -今年の目標は。夏には東京五輪もあります。

 「まずは東京五輪の出場権を取ること。出場できればもちろん金メダルを目指します。海外メジャーについては10年以内に全部取るのが、チーム(渋野)としての目標。あまり遠い目標でも燃え尽きそうだし、前人未到を目指した方がいいと考えています」

 渋野は年末の日本女子プロゴルフ協会(LPGA)年間表彰式で2021年シーズンの米ツアー本格参戦も表明。今年はシンデレラストーリーのプロローグ。本章は来年、再来年、さらにその先へと続いていく。

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