【芸能】芸能記者に必要?中国語の勉強…アイドル、俳優、女優の高まるアジア進出

WEIBO アカウントフェスティバルに出席した乃木坂46の松村沙友理(左)と新内眞衣=11月28日(撮影・園田高夫)
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 「你好(ニーハオ)」と「謝謝(シエシエ)」しか分からない…という記者だが、最近、中国語の必要性を感じることが多い。それは、先月28日に行われた「WEIBO Account Festival in Japan 2019」の取材でより強く感じた。

 「Weibo(ウェイボー、微博)」とは、中国を中心に8億人のユーザーを誇るソーシャルメディア。「中国版のツイッター」とも呼ばれる。日本人では、木村拓哉(47)や、山下智久(34)などが開設。同イベントにも多くの日本の芸能人が参加し、舞台上で中国語を交えたあいさつを披露していた。

 司会を務めた俳優で歌手のディーン・フジオカ(39)は、台湾での俳優経験があり、中国語が堪能。通訳なしで淡々とこなし、場を盛り上げていた。ただ、その流ちょうなトークが記者には全く訳すことができず、「実は良いコメントを言っていたのではないか」と頭の隅で考えながら、終了後にあった囲み取材の日本語コメントをその日の記事にした。

 他にも乃木坂46の松村沙友理(27)や新内眞衣(27)、ジャニーズからはSnow Manのメンバー3人が登場。乃木坂46は今年10月に2年連続となる上海公演を成功させ、中国のファンとも交流がある。一方のSnow Manは来年1月22日にCDデビューを控える期待の9人組グループ。来春にアジアツアーを控え、世界への挑戦を目標に掲げており、中国語を勉強中だと明かしていた。

 他にも、小嶋陽菜(31)、竹内涼真(26)、千葉雄大(30)などが出席。登壇したほとんどが中国語であいさつしたが、記者のスペックでは追いつかず。語学力向上を掲げるタレントの一方で、記者の力量が足りていないことを痛感した。

 本紙は先月16日付けの朝刊に、現在放送中のNHK連続テレビ小説「スカーレット」で主人公・喜美子(戸田恵梨香)の妹を演じている女優・桜庭ななみ(27)のインタビューを掲載した。桜庭もまた、中国語と韓国語を得意とした“トリリンガル女優”で、他国の作品にも出演し、日常会話も問題なしだ。インタビューの際に、「次にやるなら何語に取り組みたいか」と尋ねると、「もう勉強は…」と表情を崩し苦笑いしたが、「次するとしたら英語ですね」と明かしていた。

 インターネットの発展と共に、世界進出の可能性はひと昔前より高まっている。その中でも、人口約14億人という中国の巨大マーケットは魅力的だ。中国を足がかりにアジア全土の活躍も見えてくる。また、セクシー女優の蒼井そら(36)のように、中国での人気が日本でも話題となった例もあり、ドメスティックな活動において“逆輸入”的効果も期待できる。

 アイドルから、俳優、女優まで多くのタレントが目指す、アジアという広大な大陸。その高い志をかなえるために中国語を習得する現象に、報道陣やスタッフの方が苦戦しそうだ。(デイリースポーツ・瀬古千絵)

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