【野球】広島・白浜、プロ17年目の挑戦 打てる捕手へ打撃改良「うまくなりたい」

 広島・白浜裕太捕手(34)がプロ17年目の来季へ強い決意を持って自主トレを行っている。ここ2年、1軍出場はないが、好機をつかむべく虎視眈々(たんたん)。「1軍に上がるため、ではない。上がって結果を出すためにやっている」と静かに闘志を燃やした。

 2003年度のドラ1は11年に1軍デビューし、12年は35試合、14年は30試合に出場。だが15年以降は計5試合(15年1試合、16年1試合、17年3試合)と悔しい日々を過ごす。それでも昨季19試合、6打席(4打数無安打で打率・000)のみだったウエスタンでは今季42試合、112打席(92打数22安打で打率・239)と出場機会は増加。「来年に向けてやっていたわけではないけど、来年につながるシーズンにはなった」と前を向く。

 実戦出場の機会があったからこそ、オフの課題も生まれる。この秋は打撃改良に取り組んでおり、バットを上からたたくイメージから、やや下から出す軌道に変えた。インパクトゾーンが広がった実感があり、オフも継続していく。

 「映像では上からに見えるけど、感覚は下から。極端に言うと金づちで上からたたくのと下からたたくぐらい感覚は違う。ずっと同じ形で振れればいい」

 描く像があるからこそ、向上心を持って己を磨き続けている。「会沢も打てて勝てるわけだから。『打てるキャッチャーに』というのは考えとしては変わらない」。さらなる守備の安定感も求めており、「(今季ウエスタンで・992だった)守備率も100%にしないと。投手や野手、ベンチの安心感につながる」と力を込めた。

 正捕手の会沢に来季球界最年長捕手となる石原、磯村や坂倉、中村奨らがひしめく捕手陣。培った経験を2軍で年下選手に伝えるなどの役割も果たす中、1軍争いにも割って入る構えだ。「トシを取ったからといって、うまくならないということはない。もっとうまくなりたい」。その目は、ただ前だけを見つめていた。(デイリースポーツ・田中哲)

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