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【野球】98年日本一の権藤流に類似 DeNAが導入した完全自主性キャンプの是非

 来季に1998年以来のリーグ制覇を狙うDeNAが、奄美秋季キャンプで新たな取り組みを実行している。選手個々が自ら考えて練習メニューを組み、コーチはそれをサポートするだけという完全自主性キャンプ。課題や伸ばすべき部分に焦点を当て、それぞれが自覚を持って練習に打ち込んでいる。

 自主練習のような光景だ。奄美秋季キャンプには野手19名が参加。シート打撃などの統一したチーム練習はなく、打撃、守備、走塁、それぞれが取り組みたい練習に集中的に打ち込んでいる。

 選手自らメニューを作成し、それを前日までに首脳陣に伝える形式。今年は投手が横須賀の2軍施設DOCKをキャンプ地とすることが決まり、個々の課題に焦点を当てるために青山ヘッドコーチや万永2軍総合コーチらが話し合い、実行に移した。

 青山ヘッドコーチは「この時期にしてはみんなよく動いている。やりたいことが意欲的にできている」と評価した。コーチ陣はあくまでサポート役に徹し、選手の動きを見て、助言、修正していく形だ。

 ここ数年の秋季キャンプで徐々に個人練習の割合を増やしてきたが、今回から完全自主性となった。戸柱は「もちろん、これまでやりたい練習ができなかったわけではないですが、さらにやりたいことができている」と手応えを口にした。

 一方で「来年、結果が出なかったら何をしていたんだとなる。そういうプレッシャーはあります」と表情を引き締めた。柴田は「僕はこっち(完全自主性)の方がいい。自分のやりたい練習がよりできる。チームプレーの練習も、(キャンプに参加していない)主力がいないとあまり意味がないと思う」との考えを示した。

 選手の自主性を尊重するという部分で、チーム関係者は「権藤さんの時と似ている」と話した。1998年から指揮を執り、その年に38年ぶりのリーグ優勝、日本一に導いた権藤氏は、選手ファーストの考え方を重要視していたという。

 今季はシーズン序盤に10連敗を喫しながら、その後に追い上げて巨人と優勝争いを展開した。だが、結果的には2位で、1998年以来となるリーグ制覇には届かなかった。22年ぶりの悲願を勝ち取るため、選手らは覚悟をにじませ、鍛錬の秋を過ごしている。(デイリースポーツ・山本航己)

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