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【スポーツ】41歳野中悠樹の飽くなき挑戦 米GCP社と3年契約

 不惑の王者の飽くなき挑戦は続く。ボクシングWBOアジア太平洋ミドル級王者の野中悠樹(41)=井岡弘樹=が31日、大阪市内の所属ジムで会見を行い、米興行会社のグレッグ・コーエン・プロモーションズ(GCP)社と3年契約を締結したと発表した。GCP社にとって日本人選手との契約は初。グレッグ・コーエン氏が代表を務める同社には、WBA世界ミドル級王者の村田諒太(帝拳)と2度対戦した前王者ロブ・ブラント(米国)ら約30人が顧客として名を連ねる。

 41歳の野中は国内現役最年長王者。今後は主戦場を米国に移すことになり、早ければ来年1月にも米国デビュー戦が行われる予定。「本当にうれしく思う。本場アメリカで絶対に結果を出したい」と決意をにじませた。

 ひたむきに夢を追い続けている。19歳でボクシングを始め、1999年にプロデビュー。清掃業を営む傍ら、20年間で47戦のキャリアを積んできた。日本スーパーウェルター級、東洋太平洋スーパーウェルター級、東洋太平洋ミドル級を制したが、世界王座挑戦の経験はない。

 2月に細川チャーリー忍(金子)を3-0の判定で降し、41歳で東洋太平洋ミドル級王座とWBOアジア太平洋同級王座を獲得。日本ボクシングコミッション(JBC)公認タイトルでは国内男子史上最年長記録を樹立した。6月には世界挑戦の準備に集中するため、東洋太平洋王座を返上。9月にヤン・ヒュンミン(韓国)とWBOアジア太平洋王座を懸けた初防衛戦を2-1の判定で制したが、世界ランク入りは見送られていた。

 野中とコーエン氏との縁は7年前にさかのぼる。12年に米ニューヨーク州マジソン・スクエア・ガーデン(MSG)で行われたWBA世界スーパーウェルター級タイトルマッチ、オースティン・トラウト(米国)-ミゲル・コット(プエルトリコ)。野中は現地に招かれ、コーエン氏からは世界戦の可能性も示唆されていたというが、実現には至らなかった。

 7年後の今年7月、村田-ブラント戦が行われた大阪でコーエン氏との面会が実現。野中はその場で「世界戦のチャンスが欲しい」と率直な思いをぶつけた。悲願の世界王者。「そのためだけに現役を続けてきた。どんなことでもすがりつきたい思いだった」と心中を明かした。

 元2階級制覇王者で所属ジムの井岡弘樹会長も「ベルトを巻けば人生が変わる」と大きな期待を寄せた。夢へ続く道筋が、おぼろげながらも見えてきた。この先は自身の拳で切り開く。(デイリースポーツ・山本直弘)

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