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【野球】苦手の虎攻略目指すDeNA投手陣“標的”は百戦錬磨のベテラン

 21年ぶりのリーグ優勝には届かなかったが、巨人と優勝争いを展開し、球団史上初のCS本拠地開催を実現させたDeNA。その一方で、今季も阪神相手に大きく負け越し、V逸の要因の一つとなった。来季勝ち越すためのキーワードとして、“福留封じ”が浮かび上がった。

 今季対戦成績8勝16敗1分け。8勝17敗だった昨季に続き、2年連続ダブルスコアで負け越した。これで2014年から6年連続で阪神相手に勝ち越せていない。その間にAクラス3度。チームは強くなっているが、相性の悪さが解消できていない。

 チーム別の失点数を見ると、最も抑えているのが広島で97失点。阪神には巨人と並んで115失点と最も点を取られた。総得点数538はリーグワーストで得点力に課題を残す阪神だが、DeNA投手陣は苦しめられた。「もう阪神には投げたくない」と漏らす投手もいたほどだ。

 負の連鎖を止めるためには-。現役時代に虎キラーと呼ばれた三浦大輔投手コーチは「近本の足もそうだけど、孝介(福留)にいい場面で打たれた」と見る。福留はDeNA戦で打率・311、3本塁打、15打点。今季47打点のうち約3分の1を稼がれた。

 試合の流れを左右するターニングポイントで何度も痛打された。「“待たれている感”がすごい」と平良。対峙(たいじ)した者だけが分かる独特の雰囲気。リードする嶺井が「1球ごとに待ち方を変えている」と言えば、戸柱も「1球ごとに張り球を変えている」と分析した。

 「1球目のストレートに全然合っていない感じだったのに、2球目にストレートを続けたら打たれたり。あの人、エサをまいているんじゃないか?という話にもなった。それができる技術がある」と戸柱。初球の球に全く対応できなかったことをブラフに変換し、次に同じ球種を狙う-。百戦錬磨のベテラン相手に、読み合いで勝つことは容易ではない。

 平良はCSファーストSで福留を見逃し三振に仕留めた投球に光を見いだす。「何も考えず、近めの球で勝負できた」。戸柱は「今のうちから研究していく」と意欲を燃やした。やられっぱなしではいられない。阪神戦勝ち越し、そして22年ぶりのリーグ優勝は“福留封じ”がカギになる。(デイリースポーツ・山本航己)

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