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【スポーツ】パラグアイ戦から感じた森保監督の覚悟

 2022年W杯カタール大会を目指した戦いが始まる。サッカー日本代表は6日、W杯アジア2次予選の初戦となるミャンマー戦(10日・ヤンゴン)に向けて出発した。森保一監督(51)の就任から1年が経過し、2-0で勝利した5日のパラグアイ戦(カシマ)では、準優勝したアジア杯のベスト布陣とほぼ同じ顔ぶれを先発に送るなどチームの輪郭も見えてきた。2次予選でも手堅いメンバーで勝利をつかみにいく姿勢には森保イズムが反映されている。

 W杯予選前の最後の強化試合となったパラグアイ戦。先発メンバーの顔ぶれを見て抱いたのは、やはり手堅いメンバーを選んだという印象だった。

 昨夏に誕生した森保ジャパンが、最初に迎えたヤマ場は、1月開幕のアジア杯(UAE)。パラグアイ戦の先発は、同大会のベストバウトとも呼べた準決勝・イラン戦と9人が同じだった。

 異なるのは大会直前に負傷で代表辞退となったMF中島がパラグアイ戦では先発したことと、同戦前日の4日に帰国したばかりのMF遠藤ではなくMF橋本がボランチの一角を務めたこと。試合直前にGKシュミットの右かかと故障もあったが、ほぼベストメンバーで南米の難敵との戦いに臨んだ。

 2次予選で対戦する国とは「レベルもタイプも違う」(柴崎)が、このパラグアイ戦は森保監督が希望したもの。世界的な有名選手こそいないが、欧州ネーションズリーグがスタートした今では、国内で対戦できる最高レベルの相手。同じアジア勢との試合で最終調整をする考えもあった中で、田嶋会長によれば「監督が強い相手とやりたいと希望したと聞いている」という。

 その思いの奥にあるのは「アジアの予選を軽視することはないが、われわれが強くなればアジアで勝つ確率が高くなる」という指揮官の考え。フルメンバーで臨むのは6月以来。若手の積極起用による新戦力の発掘よりも、ここまで作り上げてきたチームの成熟度をさらに高めることを選んだ形だ。

 4年前はシンガポールに本拠で引き分けるなど、波乱の幕開けとなったW杯2次予選。以前、森保監督は「誰が出ても勝てると思う人もいるかもしれないが、最初から勝っている試合なんて1試合もない」と話していた。

 約1年に及ぶ2次予選の流れを決める重要な初戦。慎重に、だが堅調な進化を求める森保監督らしさと、その覚悟がパラグアイ戦からは伝わってきた。(デイリースポーツ・松落大樹)

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