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【野球】支配下登録の楽天・由規 自ら選んだいばらの道「自分にプレッシャーをかける」

 選んだのはいばらの道-。それも彼らしい選択だと感じた。昨オフにヤクルトを戦力外となり、育成選手として楽天に移籍した由規投手(29)。28日に支配下選手としての契約に合意し、翌29日に目標の1つであった支配下選手に登録された。

 「やっと実感がわいてきた。結果を残すことは今までと変わらない。これから、またやってやるぞという気持ちです」。今後へ向け、そう決意を語った。

 由規にはもう1つの選択肢もあった。昨季痛めた右肩痛から5月に実戦復帰。ただ、そこまで2軍戦で最長は3イニングしか投げられていない。球団は今季中の支配下契約を見送り、来季開幕までに勝負をするプランを提示していた。

 石井一久GM(45)もスタミナ面に関しては「まだ1軍レベルの投手とは言えない」とした上で「僕は今年しっかりと長いイニングを投げられるようになって、来年のオープン戦からでもという1つの案を持っていた」と明かした。

 それでも話し合いの中で、由規は今年に懸ける強い思いを示す。「もう一度、野球選手としてマウンドに立たせてあげたい」という思いで見てきた石井GMも「肩の状態も悪くないし、スライダーのキレも戻ってきたので勝負してみようということ」と支配下選手契約の決断をした形だ。

 ヤクルト担当だった11年、由規と接した印象は器用ではないが真っすぐな男…だ。支配下登録を前倒しにするリスクにも「自分にプレッシャーをかける意味でもと。今までも1年1年が勝負だと思ってきた。そこに甘えはない」と当時と変わらない真っすぐな目で、そう言い切った。

 当時の日本最速だった161キロを記録した剛腕だけでなく、その人間性も由規の魅力。故障から5年ぶりの復活星を挙げた16年のように、また今回も…。そんな期待を抱かせてくれる投手だ。

 今後は2軍で先発調整を続け、5~6イニングを中6日で投げることが指標となる。石井GMも支配下選手として「(評価は)厳しい目で見ていくことになる」と話した。険しい道を乗り越え涙の復活勝利-いや、故郷仙台での歓喜の輪に満面の笑みで加わる由規の姿を、楽しみに待ちたい。(デイリースポーツ・中田康博)

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