【芸能】コシノ三姉妹 会見でも三者三様で火花?! あふれる「お母ちゃん」愛

 “コシノ三姉妹”ことコシノヒロコさん(82)、コシノジュンコさん(79)、コシノミチコさん(76)が生まれ育った大阪・岸和田市の生家が、母・コシノアヤコさん(享年92)の名前を冠にした「アヤコ食堂」に生まれ変わり、27日にオープンした。06年に亡くなったアヤコさんの命日である26日に3姉妹が揃って会見したのだが、これが三者三様。強烈な個性を放ち、バチバチと火花を散らすようで興味深かった。

 コシノ三姉妹といえば言わずと知れた世界的ファッションデザイナー。次女のジュンコさんはブルゾンちえみとのCMでの母娘役での共演でも話題となった。ロンドン在住の末っ子・ミチコさんが帰国し、三姉妹が顔を合わせるのは昨年のアヤコさんの命日以来1年ぶりだった。

 アヤコさんの生涯は2011年にNHKの朝ドラ「カーネーション」にもなったことでも知られる。三姉妹は会見でも大好きな「お母ちゃん」を独占したい子供(※失礼)のように、それぞれが我が我が…、と思い出を語った。

 会見ではまず長女のヒロコさんから「お母ちゃんが亡くなってから“空き家”になっていたんですけど、こういう形で残してくれて、心から喜んでいます」と話し始め、妹2人がそれぞれ思いを語った。芦屋に住むヒロコさん、東京在住のジュンコさん、そしてミチコさんの3人は、秋のだんじり祭には「お母ちゃん」のためにこの家に集まるようにしているという。

 次に「お母ちゃんの思い出の味は?」と聞くと、この長女、次女、三女の順番の“法則”はぐちゃぐちゃになる。「高2までだんじり曳(ひ)いてた」というジュンコさんが「卵焼き」と、いの一番に返答。ここにヒロコさんが「鯛の唐揚げ」とかぶせるように続け、母の大失敗エピソードを面白おかしく披露した。するとジュンコさんが「鯛茶漬けの時は…」と話し始め、「お母ちゃんはパパッと作るのすごい上手いんです」と続ける。

 ここで再びヒロコさんが「カニを食べると性格が出る」と切り出し、「私は一生懸命むいて食べる。すると横でジュンコがそれを取る、横取りする。ミチコは(それを見ながら)マイペース。食べ物の恨みは恐ろしい。食べ物の恨みは忘れない」と笑わせた。

 真ん中のジュンコさんが長女のコメントにかぶせるように熱弁をふるうと、負けじ?とヒロコさんも熱く…。そんなバイタリティーあふれる楽しい会見が終わり、ふと思った。『あれ?ミチコさんの思い出の味が聞けていない』。

 トークの“応酬”をする姉2人に、テレビカメラが回っているのに『やれやれ』といったユーモアたっぷりの表情を見せていたミチコさん。会見後に改めて話を聞きにいくと、「いっつもそう。ず~っとこう。きょうも『また始まった…』って。私への質問でも2人(の姉)が横取りする」と何十年たっても変わらぬ光景に苦笑い。(※ミチコさんが渡英したのは『とにかく姉から離れたかった』と以前話していたっけ)。「お母ちゃんは塩味のつけ方が上手い。卵焼きもそう。忙しい中、簡単にすばやく作る。ささっと作って『はよ食べや』って。あったかいものをあったかい、おいしいうちに、って。で、自分はすぐに仕事に戻ってた」と笑顔で思い出の味を振り返ってくれた。

 ミチコさんは1973年、30歳で渡英。「私が一番長くこの家にいた」と思い入れもひとしおで、今も帰国すると岸和田商店街の生家へ。今回もロンドンから帰国し、「アヤコ食堂」の2階のギャラリー奥の居住スペースに泊まったという。

 3人でいる時は「仕事の話はしない」(ヒロコ)といい、「同業者ですからね」と互いにライバルでもある3人がうなずく姿が印象的だった。そして何より、三姉妹の若々しいこと!(デイリースポーツ・芸能担当)

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