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【サッカー】南米選手権へのベストなメンバー編成を阻む高いハードル

 2019年に入り、日本代表では悔しき準優勝となったアジア杯(UAE)が終わり、国内ではJリーグも開幕。アジア・チャンピオンズリーグ(ACL)も3月から本戦がスタートするなど、多くのイベントが控えている。

 その中でも大きな注目を集めそうなのが、6月に開幕する南米選手権(ブラジル)。だが、アジア杯で活躍したエースFW大迫勇也(ブレーメン)については既にクラブが派遣を拒否する声明を発表するなど、チームの編成は困難になりそうだ。大陸選手権にもかかわらず、ベスト編成が困難になる理由をあらためて整理してまとめたいと思う。

 まず、大陸選手権とは、国際サッカー連盟(FIFA)の傘下にある6つの大陸連盟が主催する、年齢制限のないA代表の公式大会。これはFIFAが各選手が所属するクラブに対して、W杯や、FIFAが定める国際Aマッチデーと同じく各国協会が招集を希望する選手を派遣することを義務づけている。1月に開幕したアジア杯では欧州クラブ所属の選手たちはリーグ戦が中断期間ではないものの、日本代表の活動に参加することができた。

 ではなぜ、先述の大迫のケースのように南米選手権での選手の派遣を拒否できるかというと、日本が南米サッカー連盟(CONMEBOL)に加盟していないことが理由で、選手派遣のルールが適応されないことにある。これは日本と同じ招待国であるカタールも同様だが、大多数のメンバーが国内組のカタール代表は、国内リーグの日程を工夫するとベストな陣容が組めることが予想される。

 南米選手権の話題に関しては「同じ年に複数の大陸選手権に出場することはできない」という解釈をする人もいるが、これはそもそも誤解だ。東日本大震災の影響で出場を辞退した2011年大会の前後で浮上してきた解釈だったと記憶しているが、全加盟国が10カ国のため、招待国が発生する南米選手権を除けば、基本的に他の大陸選手権に出るという概念もない。

 日本代表の編成が困難なのは、「日本が加盟していないCONMEBOL主催の南米選手権に招待参加しても、Aマッチデーと同じような選手派遣のルールが適応されない」ため、ということになる。

 つまり、1月のアジア杯に参加していないという選手にも、派遣義務は生じることはなく、その状況は仮に南米選手権が来年に開催されようと変わらない。必要な選手を組み込んで編成するには、あくまで交渉の上でクラブ側に派遣を協力してもらうということになる。

 森保監督は、クラブ側の考え方にも理解を示しつつも「必要であれば(すべての選手を)招集したいという意向は技術委員長、協会の方に(交渉を)お願いしたい。私自身の構想は変わらないと思う」と話していた。

 アウェーの地で南米勢とのガチンコ対決は、代表チーム強化にとっても意義があることだろう。タフな交渉になることは間違いないが、できる限り、指揮官の意向が編成に反映されたチームでの戦いを見たい。(デイリースポーツ・松落大樹)

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