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【スポーツ】東京五輪へ 空手の変化と選手の変わらぬ姿勢

 プレミアリーグ第1戦パリ大会で金メダルを獲得し、帰国した(左から)喜友名諒、清水希容、植草歩
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 東京五輪まであと1年半。長い歴史のある五輪だが、今大会から採用される新種目は、来たる本番へ、さまざまな想定を進めている。複数個の金メダル獲得が期待される空手は、1月のプレミアリーグ第1戦パリ大会から本番での導入される方向の新ルールを採用。組手女子は、これまで2分だった競技時間が男子と同じ3分に延び、形は旗判定から7人の審判による採点制へと変わった。

 今大会で日本勢は男子形の喜友名諒(劉衛流龍鳳会)、女子形の清水希容(ミキハウス)が金メダルを獲得。昨年10月から有酸素系のトレーニングを行い、重点的に体力強化してきた女子68キロ超級の植草歩(JAL)も金メダルをつかみ取り、「1点相手に有利になっても逆転するという試合が2回くらいあった。落ち着いて自分の組み手をすることができたし、(時間が延びて)やりやすかった」と胸を張った。

 また、本番で金メダルが期待される男女形でともに優勝を飾った意味は大きい。世界選手権3連覇中の喜友名は「稽古していることをそのまま、基本通り、しっかり評価して頂けた。さらに自信を持ってこれからの大会に挑める」と手応えを口にし、逆に昨年11月の世界選手権決勝で敗れ連覇が2でストップした清水は「ここで勝つことが重要だった。初めての点数制で、いいスタートを切ろうと思っていたので、走り出しとしてはよかった」とこの大会に懸ける思いを口にした。

 採点自体は、審判も不慣れな面が多く、まだばらつきがあるという。試合の進行も以前と変わり、「流れ作業ではないけど、前に審判の先生方がいて、順番に演武していくようなかたちだった」と清水。また「点数をいかに上げるかとこれからなると思う。考え方ややり方も変わるのかもしれない」とも分析した。それでも、伝統を誇る日本がかねて重視してきた“基礎”が高く評価されていることに変わりはない。力やスピードに任せた海外勢の演武は、今回のルール変更で評価されづらくなったという見方もある。

 2週間後にはドバイ大会が待つ。今後数試合は、ルール変更による戦い方の変化を見極める必要があるだろう。それでも、金メダルのために最高の空手を見せるという姿勢自体は変わらない。対応力を見せながらも、日本の伝統競技であるという誇りを胸に、世界の頂点に君臨し続けてほしい。(デイリースポーツ・國島紗希)

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