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【スポーツ】神戸新加入の山口蛍が背番号6を選ばなかった理由

 見慣れない背番号だった。17日に神戸市内で行われたJ1神戸の「新加入選手&ユニフォーム発表会」。C大阪から完全移籍で加入したMF山口蛍(28)の背中には、白い「5」という数字が光っていた。

 山口といえば「6」が代名詞だった。C大阪のトップ昇格を果たした09年に26番を背負うと、11年から5年間6番をつけた。ドイツ1部ハノーバーでは16番。C大阪復帰後は41番、10番だったが、18年は再び6番となった。日本代表でも16番で2度のW杯出場を果たすなど、その背中にはいつも「6」があった。神戸では昨季まで4年間、背番号6だったDF高橋峻希(28)がJ2柏に完全移籍。愛着ある背番号は、山口を待つように空いていたはずだった。

 「『6』だったらセレッソのイメージが強くあるから。環境を全て変えて神戸に来たから、そこにとらわれなくていいかなと思った。レンタル(期限付き移籍)で来たわけでもないし、セレッソに戻るという選択肢をなくして来たわけなので、ここでまた一から新しいイメージを築いていかなくちゃいけない」。背番号6を選ばなかった理由をそう語った。「これといって意味はないですけど」。いつものように不器用に、付け加えるようにつぶやいたが、発した言葉にもまた、いつものように明確な意思が込められていた。

 昨季はC大阪で主将も務めたが、チームは無冠に終わり尹晶煥監督(45)は退任。ホーム最終戦後の挨拶では「つらくてきつい試合が多かった」と思わず言葉を詰まらせる一幕もあった。

 心は既に前を向いている。「すごく新鮮だし(神戸に)来て良かった」。リージョ監督(53)についても「発している言葉がすごく(心に)入ってくるものがある。今までなかったタイプの監督」と心酔した様子だった。「関西のライバルチームから来てるから、すぐに受け入れてもらえない気がする。早く試合で結果を出していくしかない」と神妙な面持ちで決意を語った。新たなシーズン。苦悩から解き放たれ、無心に新天地を駆ける姿があるはずだ。(デイリースポーツ・山本直弘)

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