【野球】広島V秒読みも心配尽きず… 先発投手に新星現れず 連戦CSに“劇薬”求む

 優勝へのマジックナンバーは9。今季ワーストタイ5連敗中とはいえ、リーグ3連覇はもはや時間の問題だ。視線はCSへ向かう。ぜいたくだと分かっていても、ここ最近の戦いぶりを見ていると、心配は尽きない。

 1番の不安材料はやはり投手陣だ。打高投低のシーズンで、2桁勝利はリーグトップ15勝の大瀬良と10勝のジョンソンだけ。7勝の九里、岡田は防御率4点台後半、開幕投手を務めた野村も昨季のような安定感に欠ける。11日からのDeNA3連戦(マツダ)はジョンソン、九里、岡田が先発予定。CSローテを占う上でも、両右腕にとって、大事なマウンドとなりそうだ。

 先発陣に、ブルペンを救ったアドゥワ、フランスアのような新星が現れなかったことも誤算だった。今季は中継ぎ増員するため、先発は5人でまわした。6番手は出場選手登録と抹消の繰り返し。若手にとって絶好のチャンスだったが、アピールに欠けた。

 期待の高卒2年目高橋昂は1勝、若手有望株の中村祐も3勝止まり。中堅福井は未勝利で、昨季最高勝率に輝き、CS開幕投手にも抜てきされた薮田はまさかの2勝に終わっている。戸田、中村恭、高橋樹ら左腕も白星はつかめていない。

 連戦のCSでは先発5人が必要となる。昨季は雨天中止の影響で先発したのは薮田、野村、ジョンソンの3人だけ。大瀬良は中継ぎへまわり、先発スタンバイしていた岡田、中村祐に登板機会は訪れなかった。短期決戦では継投はもちろん、投手起用が勝敗の鍵を握るのは間違いない。

 シーズンは残り20試合だ。野村、九里、岡田の復調に期待するのはもちろん、先発、中継ぎを問わず、チームを活性化する“劇薬”がほしいところだ。

(デイリースポーツ・杉原史恭)

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