【野球】巨人・岡本 データが示す進化の証 3割30発100打点も射程圏

 巨人・岡本和真内野手が、8日の阪神戦(甲子園)で30号2ラン。チームでは阿部以来5年ぶり、高卒4年目としては坂本勇以来8年ぶりの大台到達となった。

 ドラフト1位で入団し、大きな期待を背負いながら、昨季までは3年間で通算1本塁打。高橋由伸監督も「開幕前はここまで打つと思わなかった」と驚くほど急成長を遂げた。

 才能が一気に開花。その要因についてデイリースポーツ評論家の谷佳知氏は「下半身主導のフォームで、スイングスピードも速い。中途半端なスイングが減り、打てる球をしっかり引きつけて打ち返せている。プロの球に慣れてきたこともあると思う」と分析する。

 昨季は直球を打った結果が12打数1安打、打率・083。プロのスピードに苦しんでいたが、今季は195打数69安打、打率・354と対応。30本塁打のうち18本が直球で、7月20日の広島戦ではジャクソンの154キロをものの見事に左翼席へ運んだ。

 好不調の波が少ないことも、飛躍的に成績を伸ばした要因だ。5月下旬、谷氏が「今季は実質1年目。そろそろ疲れが出て来る頃かもしれない。下半身が動かなくなれば、タイミングも微妙にずれ始めるもの」と指摘していた通り、6月から7月にかけて32打席連続無安打と低迷しかけた時期もあった。だが、徐々に復調。8月の月間打率・340、9月も同・471と打ちまくり、驚異的な体力でシーズンを乗り切ろうとしている。

 ここまでトータルの打率・316、30本、93打点。残り17試合での3割、30本、100打点も射程圏に捉えている。「残りの試合もホームランだけでなく、とにかくチームに貢献できればと思います」と岡本。待望のスラッガー誕生に、ファンの期待は高まっていく。(デイリースポーツ・佐藤啓)

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