【スポーツ】19年ラグビーW杯開催にトップリーグの盛り上がりを

 思わず吹き出さずにいられなかった。映し出された画像には、会見に臨むラグビー日本代表のジェイミー・ジョセフ・ヘッドコーチ(HC)。その姿は次のカットで一瞬若返ったように見えた。質疑応答に応じる。あれ?日本語、いや…。

 若返ったジョセフHCに扮(ふん)したのは、滑舌悪い芸人で知られる諸見里大介さんだった。発音を苦手とする「サ行」がふんだんに入ったコメントを熱く語り、それをジョセフHCの通訳を務める佐藤秀典氏が真顔で、それでも適当な日本語にするというものだった。

 この映像は31日に開幕するラグビー・トップリーグが20日から公式ウェブサイトや公式You Tubeチャンネルで公開しているWEBムービー「トップリーグの逆襲 2018→2019」のうちの1つ。他にも全16チームの選手が出演している動画が用意されている。

 19年秋にはW杯日本大会が行われる。その前年となる今季。トップリーグの高島正之チェアマンは「15年やってきて、これ以上重要なシーズンはない」と話す。

 W杯での目標を史上最高の8強に設定する。その裏付けとなる高いレベルを、国内リーグで証明することが、目標への道しるべとなる。そして、必要なのはW杯を控えた国内での盛り上がり。「運営面は力不足のところがある」と言う高島チェアマンは「50万人、過去最高の入場者数が目標」と掲げた。

 観客動員数は日本が躍進した15年W杯イングランド大会後の15-16年シーズンに過去最高の49万1715人を記録。その後2シーズンは46万人台にとどまっている。50万人突破を果たし、その国内の盛り上がる機運を、W杯につなげたい思いがある。

 観客動員増のためのさまざまな取り組みの1つがWEBムービー「トップリーグの逆襲 2018↓2019」だ。取りあえずジェイミーHCと諸見里さんは、顔の輪郭から鼻の形、目と、滑舌以外はそっくりだし、別の映像では、全16チームのラガーマンがコミカルな姿を見せている。

 まずは映像をチェックしてみよう。少しでも興味を持ったら、今度は試合会場へ行くのはどうだろう。そこでは非日常の激しい戦い、映像とは真逆の、熱い真剣勝負が繰り広げられているはずだ。(デイリースポーツ・鈴木創太)

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