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【野球】2年目右腕、広島アドゥワ「勝ち試合で投げられるように」さらなる飛躍誓う

 高卒2年目の広島・アドゥワ誠投手が開幕から1軍に定着し、日々成長の跡を刻んでいる。ここまで中継ぎの一角としてフル回転。より勝ち試合での登板を増やす青写真を描きながら、右腕を振っている。

 必死に眼前の登板に全力を注ぎ続け、迎えた5月30日・西武戦(マツダ)は右腕にとって記憶に残り続ける一戦になっただろう。同点の延長十回に登板し、3失点したものの、直後の逆転サヨナラ勝ちでプロ初勝利が舞い込んできた。

 「勝ち方はどうであれ、1勝は1勝。良かったかなと思う。打たれても勝ちがつくことというのもあるので。連絡も結構来ましたね。(ウイニング)ボールは親に渡しました」

 開幕からチームに貢献し続けた。4月4日のヤクルト戦(神宮)でプロ初登板を果たすと、そこから10試合連続無失点を記録。ここまで25試合に登板し、防御率2・37。自身は「想像がつかなかった」と語るが、1軍登板ゼロだった昨季のルーキーイヤーから大きな飛躍を遂げている。

 196センチの長身から投げ下ろす速球とチェンジアップを中心に、相手を抑え続けている。シーズン序盤は「今日も駄目でした」と漏らすこともあったカーブも、「感覚が戻ってきた」と有効に駆使している。

 オープン戦のリベンジにも成功した。3月14日の日本ハムとのオープン戦(マツダ)ではレアード、横尾、岡に人生初の3連続アーチを被弾。約3カ月の時を経て6日の同戦で1点を追う八回に登板すると、中田、レアード、石井一を三者凡退に斬った。「(オープン戦は)全部球が高かったので、低めに投げていれば打ち取れるかなというのはあった」。悔しい経験も糧にしながら着実に階段を上っている。

 高校時代に培った「自主性」も大いに役立っている。以前から「練習はやらされるものではなく、自分からやることが大切」という考えを持っていたが、母校の松山聖陵は自主性を重んじてくれる環境でもあり、その意識がより強くなったという。練習後も午後9時から11時までウエートトレに励むことがしばしばあったといい、その姿勢はプロ入り後も不変だ。

 シーズンも中盤戦。現状は接戦での登板も増えているが、満足はない。「内容は全然です。入りですね。ボールが続いたりしているので。結果も大事だけど内容も大事」ときっぱり。その上で、「最終的にはもっと多くの勝ち試合で投げられるようにしたい」と目指すべき場所を口にした。貪欲に上を見続け、レベルアップを図っていく。(デイリースポーツ・田中 哲)

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