【野球】阪神に新風を吹かす山崎の存在

 11日の広島戦(甲子園)では阪神のドラフト2位ルーキーの高橋遥人投手(亜大)が、プロ初登板初勝利を飾った。新戦力がチームに新たな風を吹かす。昨オフにDeNAから移籍してきた山崎憲晴内野手もそうだ。複数ポジションを守れる貴重なユーティリティープレーヤー。オープン戦では代走、守備固めと試合途中からの出場が多かったにも関わらず、12打数7安打1打点と結果を残し、開幕ロースターに名を連ねた。

 打撃練習を見ていると、スイングと同時に右足を前方に滑らせる打ち方が気になった。山崎いわく、狙いは2点。まず一つは「左肩が絶対に開かない」。もう一つは「右方向に強く打てる」と教えてくれた。

 堅実な守備だけではなく、右打ちの名手としてプロ通算1912安打を積み上げた巨人・井端内野守備走塁コーチも実践した打法だ。実際に山崎がオープン戦で放った7安打のうち、5本が中堅から右方向だった。普段のフリー打撃でも、低く鋭い逆方向への打球が圧倒的に多い。

 DeNA時代には取り入れていなかった新しい技術。今年の春、安芸2軍キャンプ中に浜中2軍打撃コーチから「軸足ずらしてみるか?」と提案された。それを受け入れ、オープン戦での好結果につなげた。シーズン開幕から12日現在、まだ打席には立っていない山崎。シュアな打撃に注目してみたい。(デイリースポーツ・山本航己)

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