【野球】選抜出場の瀬戸内の右腕浴本、エースの誓い
今春の「第90回記念選抜高校野球大会」に瀬戸内が27年ぶり3度目の出場を果たす。エースとして期待される浴本(えきもと)一樹投手(2年)だ。制球力が武器で、打たせて取るのが持ち味。凡打の山を築いて勝利を呼びこむ。
「コントロールには自信がある。守備や攻撃に良いリズムがつくれると思う」。右腕は最速136キロ。縦と横のスライダー、カーブ、フォークを操る。自身の投球スタイルを確立したのは、1年生大会で大量失点したのがきっかけ。失点することへの恐怖心から平常心を見失ったのが要因。その後は「打たせてアウトにすれば良い」。味方を信じて自分の制球力を最大限に生かす投球を心掛けてきた。
昨夏の広島大会後に右肘の内側を骨折した。新チームではエースを狙っていただけショックは隠しきれなかった、それでもすぐに気持ちを切り替える。「とにかく走り込みをしました。死に物狂いで」。徹底的に下半身を鍛えた。ぶっつけ本番ながら今春の選抜大会がかかっていた昨秋は広島大会、中国大会と先発した試合で勝利に貢献。公式戦の通算成績は8試合で7勝(3完投)。58回に投げ防御率は1・24をマークした。安定した下半身で制球力はさらに高まった。
長谷川監督は山根彗生投手(2年)と山崎誠投手(2年)との競争心をあおりながら「浴本が投手の軸になると思う。試合をつくれるし計算ができる」と信頼を寄せた。
「140キロ台には乗せたい」。強いスナップを利かせるため、約10キロのダンベルを手に持ってするリスト強化に励む。球威を上げてさらなる投球の幅を広げる構えだ。浴本は「しっかりとした準備をして臨みたい」と力を込める。甲子園のマウンドは、もうすぐそこだ。(デイリースポーツ・市尻達拡)




