【スポーツ】いよいよ2018女子ゴルフ開幕 畑岡、勝、新垣ら黄金世代が激突へ

 女子プロゴルフの2018年シーズンは第31回ダイキンオーキッドレディース(3月1~4日、沖縄県・琉球GC)で開幕する。前回優勝のアン・ソンジュをはじめ、昨季自身初の賞金女王に輝いた鈴木愛ら主力級が満を持して参戦するが、もうひとつの注目は、畑岡奈紗、勝みなみ、新垣比奈ら黄金世代の激突。昨季までの成績では1歩抜け出している畑岡がさらに差を広げるか、勝や新垣が“待った”をかけるのか。開幕を待つ3選手の現状と抱負を聞いた。

 畑岡は16年日本女子オープンで大会史上初のアマチュア優勝と最年少優勝(17歳263日)を果たし、昨季は同大会40年ぶり2人目となる連覇を含む2勝を挙げて賞金ランキング14位に食い込んだ。主戦場としている米女子ツアーではシード権確保はできなかったが、12月の最終予選会をトップで通過し今季の出場権を獲得。今、最も波に乗っている選手だ。

 このオフは「1年間戦える体作り」をテーマに、充実したトレーニングをこなした。米女子ツアー開幕戦、ピュアシルク・バハマLPGAクラシック、第2戦のISPSハンダオーストラリア女子オープンに出場してから沖縄入する予定で、実戦感覚も十分に研ぎ澄ました状態での出場となる。

 「昨年は初めて臨んだアメリカツアーで世界中の選手とプレーし、多くのことを学べました。その経験も生かして日本ツアーで2勝することができたので、いいシーズンだったと思います。オフの間はトレーニングに励みながら英気を養うことができました。ダイキンオーキッドには昨年初めて出場しましたが、大会の雰囲気がとても華やかで、沖縄を感じながら気持ちよく過ごせました。今年もいいプレーができるように頑張ります」

 勝は高校1年生だった14年に史上最年少15歳293日でツアー優勝を果たし、日本全国にその名をとどろかせた。昨年はプロテストに一発合格。直後のステップアップツアー山陰合同銀行Duoカードレディースで早くもプロ初優勝を成し遂げた。ファイナルQTは26位で今季前半戦の出場権を獲得。オフには体力強化トレーニングを行い、2月初旬にはタイで初の合宿を張った。沖縄には23日に入り、最終調整を行う。

 「昨年のプロテストは正直プレッシャーがあって、パットが打てなくなったり、経験したことがないことを経験しましたが、その中で合格できたので100点満点です。ステップアップツアーで優勝できたことは自信になりました。オフは体力強化に取り組みながら、ロングホールでバーディーを取っていくために必要な30ヤードから70ヤードのショートゲームの技術向上、パッティング練習に時間を割きました。ダイキンオーキッドは初出場ですが、開幕戦からプレーできる幸せを感じながら回りたいです。自分のプレーをしていければ、結果はついてくると思っています」

 もうひとり新垣は沖縄出身で、今大会では5年連続ベストアマに輝いている。昨年は勝同様にプロテストに一発合格。ファイナルQTでは前のホールにクラブを置き忘れるミスがペナルティーとなる不運もあって45位だったが、実力は折り紙付きだ。オフは年末から沖縄で主に下半身を鍛える体力強化トレーニングに取り組んだ。

 「昨年のプロテストまではプレッシャーや緊張があったけど、無事に合格できて嬉しかったです。合格してからレギュラーツアーやステップアップツアーで勝てそうな時に勝てなかったことは悔しい気持ちもありますが、まずまずの成績を残せました。ダイキンオーキッドは地元開催ですし、ツアーの中で一番気持ちが入る試合。小学生の時から出させていただいていますが、今年はプロとして初めて出場するので、プロらしい姿を見せたいと思います」

 ツアーの先輩たちに負けじと、沖縄からフレッシュな旋風を巻き起こすのは畑岡か、勝か、新垣か。今からティーオフが待ち遠しい。(デイリースポーツ・松本一之)

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