【野球】阪神・青柳、新球習得で日の丸ユニホーム目指す

ブルペンで投球練習をする青柳
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 阪神・青柳晃洋投手が、将来的な日本代表入りに意欲をみせている。まずはチームの勝利に貢献できる投球が求められるが、いずれは世界の舞台で活躍できる可能性を秘めている。投球に磨きをかけ、球界を代表する投手へと成長していく。

 19日に閉幕し、日本代表が優勝を飾った「ENEOSアジアプロ野球チャンピオンシップ2017」。戦ったのはオーバーエージ枠3人を除く、24歳以下、もしくは入団3年目以内の若手選手たちだ。野球が追加種目となった2020年の東京五輪を見据えた上で、最終的に各球団から25人を選出した。

 青柳はそのU-24代表の一次選考まで残っていた。10月初旬、鳴尾浜での練習の合間に、代表が着用するユニホームの採寸を行っていた。結局、阪神からは石崎剛投手が選ばれたが、侍首脳陣から一定の評価をもらったのは事実だ。

 その評価理由を「一切聞いていないですね」と青柳。これまでの野球人生で日の丸を背負った経験はないが、サイドハンドから繰り出されるボールは国際大会において大きな武器となり得る。まずは阪神で結果を残し、「入れたら入りたいですね」と今後の日本代表入りを見据えた。

 そこで現在取り組むのが「新球」の習得だ。参加した10月の「みやざきフェニックス・リーグ」から投げ始めたというカットボール。サイドスロー投手の弱点といわれる左打者への対策を目的としている。今季、右打者の被打率・124に対して、左打者は・295。苦手意識をぬぐい去ることができなかった。

 カットボールについて「左打者のインコースをつければいいですね」。昨年の台湾ウインターリーグから今季にかけて、掛布前2軍監督らから課題として提示されてきた内角攻めに有用活用する考えだ。11月19日に打ち上げた秋季キャンプ中には、カットボールを習得しようと決意するまでの経緯を明かした。

 今年の春季キャンプ中のことだった。宿舎のテレビで見たヤクルト・秋吉の特集番組からヒントを得た。「秋吉さんのスライダーの握りを紹介していて、それを練習中に試しに投げてみたんです」。すると、本来はスライダーの曲がりをするはずが、カットボールのような変化をしたという。シーズン中は使えなかったが、公式戦がない今、本格的に練習を始めたというわけだ。

 いいボールがいく確率は「まだ5球に1球くらい」と苦戦しているようだが、身につけることができれば投球の幅は広がる。日本を代表する投手へと成長するため、青柳が鍛錬を続けていく。(デイリースポーツ・山本航己)

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