【野球】ドラフトを待つ地方リーグの星、岡山商大の151キロ右腕・蔵本治孝

 今年も26日にプロ野球ドラフト会議が行われる。近年は関東や関西圏ではなく、広島・菊池涼介(中京学院大)、柳田悠岐外野手(広島経大)、楽天・則本昂大(三重中京大)ら地方リーグでプレーした選手が、プロ入り後も活躍するケースが多い。

 今年も中国地区大学野球連盟の岡山商大に、将来が期待できる投手がいる。最速151キロ右腕・蔵本治孝投手(神戸国際大付)だ。

 岡山商大は、ドラフト上位候補の最速153キロ右腕・近藤弘樹投手(安佐北)が全国的に注目を集めているが、蔵本も高い能力を秘めている。全国的には無名ながら身長185センチ、体重95キロと恵まれた体格を持つパワーピッチャーだ。

 すでに7球団から調査書が届いている。「プロに指名していただけたら、チームやファンから愛される選手になりたいと思います。みなさんの記憶に残るような選手になりたいですね」と目前に迫った運命の日を心待ちにしている。

 中学は兵庫伊丹(ヤングリーグ)でプレーし、高校は神戸国際大付へ進学。右肘を痛めていたこともあって投手としては活躍できず、高校3年時は外野に転向。結局、高校3年間は1度もメンバー入りできなかった。

 それでも投手としての素質は評価されていた。神戸国際大付・青木尚龍監督は「投げ終えると、(右肘が)痛くなって力を発揮しきれていなかった。でも、馬力があったし、ちゃんと練習をする選手でした」と振り返る。

 高校時代の実績はなかったが、恵まれた体格に目を付けた岡山商大・仁科昭宣総監督の誘いで投手として大学へ進学。1年秋のリーグ戦では2勝を挙げた。だが、大学2年の11月に悩まされ続けた右肘の痛みが限界となり、メスを入れることを決断。靱帯(じんたい)を再建するトミー・ジョン手術を受けた。

 痛みが解消されると、一気に才能が開花し始めた。「不安がなくなって腕が振れるようになって、スピードも出るようになりました」。リハビリに充てた大学3年の1年間に、体力強化と柔軟性を生むトレーニングにも取り組んだことで、140キロ台後半だった直球は最速151キロまでアップ。今春リーグ戦は3勝2敗、防御率2・05を記録し、プロからも注目される存在となった。

 岡山商大・仁科総監督は「蔵本は将来的に面白いと思う」と話しており、まだまだ成長過程にある素質型の投手。明るく前向きな性格もプロ向きだ。ドラフト会議で指名されれば、サクセスストーリーを歩む可能性を秘めている。(デイリースポーツ・西岡 誠)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス