【スポーツ】坂口佳穂が勝負の秋~脱タレントで東京五輪にかける試金石

五輪という大きな夢に向かって笑顔でボールをレシーブする坂口佳穂=川崎マリエン(撮影・棚橋慶太)
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 ビーチバレー界の新星として期待される坂口佳穂(21)=マイナビ/KBSC=が「勝負の秋」を迎える。3年後に迫った東京五輪出場を掲げる坂口にとって、宮崎県で開催されるジャパンビーチバレーボールツアー第9戦「都城大会 第18回ビーチバレー霧島酒造オープン」(9月22~24日)が今後を占う試金石になりそうだ。

 「まだ3年」か、「あと3年しかない」か-。坂口は後者だ。

 16年こそ、同ツアー第1戦マイナビシリーズで5位入賞と過去最高の結果を挙げたが、今年はそこまでの結果を残せていない。藤井桜子(26)とのペアを解消し、第8戦の東京大会から新たに組んだ宮川紗麻亜(34)と都城大会に挑む。坂口に現在の心境を聞いた。

 「この1年を振り返ると、ワンシーズン通して頑張ろうと言っていたパートナーと解散することになっちゃって、そこがちょっと大きかったですけど。でも、そこは切り替えて来シーズンに向けていろんな人と組んで上を目指していきたいという形でやっています」

 今年の出場は残り2大会。都城大会に続く川崎市杯(10月7~8日)では、宮川と同い年の小野田恵子(34)と組む。坂口は「表彰台に上りたい。いろんな人と組んで勉強させてもらって、それを来年につなげていこうと」と意欲を燃やす。

 ところで、坂口といえば、どうしても触れたくなる一面がある。彼女の背後には、“ビーチの妖精”と称され、アイドル的な人気を博した浅尾美和(31)の幻影がちらつくということだ。その愛くるしいルックスと、実際に高校時代から芸能活動を行い、雑誌の表紙やグラビアを飾ったこともある坂口には、「第2の浅尾美和」「ビーチ界のニューヒロイン」「ビーチの新妖精」などと“浅尾の後継者”的な形容詞が付けられてきた。本人はそのあたりをどう思っているのだろうか。

 「私が『タレントです』と言ったら、タレントやってる人にすごい失礼だと思います。“アイドル”って言われても、私は歌って踊ってないですし。ビーチバレーがもっと盛り上がってほしいという気持ちはあるので、メディアに注目していただけるのはすごくありがたいのですが、(一方で)私はもっと実力と実績を付けなきゃいけないと思っています。今は東京五輪に向けて、国内でトップ選手になることです」

 1人のアスリートとして迷いはない。自身にとって「来年」が持つ意味を力説した。

 「18年が私にとって勝負の年。(五輪代表が決まる)19年の時点で日本のトップになってワールドツアーに回れるようにならないと難しいかなと思ってます。ワールドランキングでベスト16までに入れば五輪出場の権利はあるんですけど、日本がそれで出た大会はない。1チームの開催国枠があって、それプラス大陸予選などで勝ち上がって2チーム出られるとなれば日本のビーチバレーは盛り上がると思います。3年後に出場できたら最高ですし、それを目指してやっているんで。その時、私は24歳ですね」

 夢に託す時間は残り少ない。今秋、「12歳までいた」という宮崎県で故郷に錦を飾ることから、坂口の五輪への道は本格化する。(デイリースポーツ・北村泰介)

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