【野球】試合内外で子どもたちに勇気を与える巨人・マギー

 シーズンも佳境に入り、Aクラス浮上へ負けられない戦いが続く巨人。リーグトップの打率・321(9月9日現在)でチームに貢献するケーシー・マギー内野手(34)はシーズン中ながら、社会貢献活動でも献身的な姿を見せている。

 チームは名古屋への移動日だった8月21日。マギーは小児医療の拠点病院である東京・国立成育医療研究センターを訪問。リハビリや治療を行う子どもたち約100人と約2時間、記念撮影やキャップのプレゼントなどで交流を図った。

 「自分ができることはささいなことかもしれないけど、お父様やお母様、子どもたちが少しでも笑顔になってくれれば。もしそれができたなら良かった」

 長男・マケイル君(10)が脳性まひを抱えて生まれたことから、こうした活動を行うマギー。13年の楽天時代にも、児童福祉施設・小児医療機関の子供たちを試合に招待したり、寄付金の贈呈などを行ってきた。「こうしてシーズン終盤になっちゃいましたけど、巨人でもやりたいと言っていたんだ」と柔和な笑みを浮かべた。

 マギーの他にも、内海は児童養護施設の児童にランドセルを寄付、村田はシーズン中に1安打で1万円を積み上げる「ささえるん打基金」を行うなど、毎年社会貢献活動を行うG戦士たち。マギーは「自分は幸いにも巨人軍の肩書があって、こうして病院が受け入れてくれて」と感謝する。このような活動は子どもたちや保護者にとっても励みになり、勇気をもらえる特別な時間となっているだろう。

 「子どもたちと約束できるのは、今まで通り、試合内外で全力を尽くす。約束したからには、その子たちも困難があっても前向きに取り組むべきことを取り組んでほしい」

 今季入団した助っ人は、打率の他にもチームトップタイの15本塁打や、球団記録を更新する44二塁打を放つなど存在感を示し続ける。グラウンド内で躍動する姿も、子どもたちにも届いているに違いない。(デイリースポーツ・田中哲)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス