【ボクシング】具志堅会長、比嘉大吾の王座奪取確信 1カ月前から準備のがい旋パレード 

 WBC世界フライ級王者の比嘉大吾(21)=白井・具志堅スポーツ=が6月9日に故郷の沖縄にがい旋した。9日は出身地の浦添市で「浦添市民栄誉賞」を授与され、浦添警察署で一日署長を務めた。夜にも祝賀会が行われるなど、空港、市役所、ホテル、比嘉の行くところ大勢の市民から大歓迎された。

 11日は母校・宮古工高のある沖縄・宮古島で具志堅用高会長(61)とともに市の中心地の西里通りをパレードした。快晴の中、3000人を超えるファンが歓声で迎えた。さらにここでも祝賀会が開かれ、約500人が地元の英雄を祝った。

 このパレードと祝賀会はタイトルマッチが行われた5月20日から1カ月以上前の4月から計画されていた。具志堅会長は、白井・具志堅スポーツジム宮古島応援会の下地恵茂会長と興南高時代で同じボクシング部だった羽地政雄さんに依頼していた。

 「用高から連絡があったのが4月。パレードの段取りとホテルの予約、それから記念品を用意しました」(羽地氏)と万全の態勢で試合当日を迎えた。もし、比嘉が負けてしまえばパレードも祝賀会もキャンセル、「WBC世界フライ級王者 比嘉大吾」と染め抜いた記念品のバスタオルも空振りとなる。

 それだけ自信があったということか。具志堅会長に聞くと、ニヤリと笑うだけだった。「僕がね、宮古島に来るといつも雨なんだ。晴れたことがない」と天気の心配をしていたが、これぞ沖縄!というほどの快晴に恵まれた。

 40年前、WBA世界ライトフライ級(当時はジュニアフライ級)王座を獲得し、那覇市の国際通りをパレードした具志堅会長は「沖縄の熱狂はすごいでしょう。本当に特別なんだ。大吾は僕より強いチャンピオンになる。秋には初防衛戦をやりたいし、いずれは沖縄でも防衛戦をしたいね」と思いをはせた。(デイリースポーツ・津舟哲也)

関連ニュース

編集者のオススメ記事

オピニオンD最新ニュース

もっとみる

    ランキング

    主要ニュース

    リアルタイムランキング

    写真

    話題の写真ランキング

    注目トピックス