【野球】巨人が藤崎台で生んだドラマ 今年は熊本出身の立岡が猛打賞

 巨人が18日のヤクルト戦に3-0で勝利し3連勝。先発・菅野が9回3安打無失点の完封で2勝目を挙げた。初回、阿部の中前適時打で1点を先制。五回も阿部の右前適時打で2点目。八回は代打・長野の右犠飛で追加点。熊本出身の立岡が3安打猛打賞と活躍した。

 巨人は2006年以来、11年ぶりとなる熊本での公式戦に臨んだ。舞台は藤崎台県営野球場。昨年4月19日に中日戦が予定されていたが、熊本地震の影響で中止になっていた。何かと縁の深い巨人と同球場の歴史をたどる。(敬称略)

 前回、巨人が同球場で試合を行ったのは06年8月29日の広島戦。現監督の高橋由伸が「3番・左翼」でスタメン出場しており、六回に中越えの適時三塁打を放つなど、4打数2安打1打点。チームは6-0の完封勝利で先発のパウエルが9勝目を挙げた。豊田と野間口への継投で広島打線を翻弄(ほんろう)した。ちなみに広島の先発は現在、巨人でプレーしている大竹で11敗目を喫している。

 06年の広島戦より前となると、92年5月12日までさかのぼり、対戦相手は今回と同じヤクルト。巨人は1点リードで迎えた九回表に同点に追いつかれ延長戦に突入。十回裏二死満塁から緒方が押し出しの四球を選びサヨナラ勝ち。チームの連敗は4で止まり、先発・斎藤は1人で10回を投げ抜き7安打3失点。球数は168球に上った。

 同球場に関して忘れてはいけないのが、王貞治が現役最後の本塁打を放った地であること。80年11月17日の秋のオープン戦。阪神との一戦で王が五回2死から放った打球は右翼席で弾んだ。オープン戦や日本シリーズでのアーチを含めたプロ通算1032号。現役最終打席で一発を放った王に阪神選手も帽子を取り敬意を表した。また、プロ1年目の阪神・岡田彰布も左翼席へ3ランを放っている。

 クロマティの“殴打事件”の舞台としても有名。87年6月11日の中日戦。七回2死二塁、中日2番手投手の宮下の投球を背中に受けた助っ人が激高した。マウンドに歩み寄って繰り出した右フックは宮下の左ほおをとらえる。さらに、ラリアットまで繰り出したほか、両軍が入り乱れる乱闘劇となった。(デイリースポーツ・折原良輔)

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