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【スポーツ】フィギュア 坂本花織 見せたメンタルの成長 飛躍の予感

 本田真凜が日本女子ジュニア選手初の200点越えを果たし、2位となった3月の世界ジュニア選手権(台北)は、まだ記憶に新しい。ただもう一人、その大舞台で、完璧な演技を見せる勝負強さを発揮した選手がいる。16歳の坂本花織(神戸FSC)だ。

 ショートプログラム(SP)、フリーともに完璧な演技をそろえ、堂々の3位。合計195・54点は、16-17シーズンでは宮原知子(218・33点=GPファイナル)、本田真凜(201・61点=世界ジュニア)、三原舞依(200・85点=四大陸選手権)に続く4番目の好記録だ。「結果には満足しています。悔いはない」。持ち味の力強いジャンプを世界の舞台で披露し、18年2月の平昌五輪代表争いに名乗りを上げた。

 四大陸選手権(2月、韓国・江陵)を制し、世界選手権(4月2日閉幕、ヘルシンキ)で5位入賞した三原と同門。幼少期から一緒に練習し、競い合ってきた。来季はシニア参戦が決定的。「メンタルも、演技力も鍛えていきたい」と意気込んでいる。

 坂本が課題の1つに上げた「メンタル」。日頃から「(指導する中野園子)先生の『圧』で鍛えられています」と胸を張るが、この1年で大きく成長を遂げたことは間違いない。

 昨年12月のジュニアGPファイナル(仏・マルセイユ)では、SP2位発進ながらフリーでミスが続いた。大会直前に本田がインフルエンザで欠場したこともあり「できなかったらどうしよう」という重圧に一気に襲われたのだという。頭の中はネガティブ思考でいっぱいだった。なんとか3位で表彰台に乗り、日本に凱旋(がいせん)したが、帰国後も「心残り」とこぼしていた。

 ただ、「次に生かさないと」という言葉の通り、その悔しさは世界ジュニアに生きた。「プラス思考でやれた。今回は楽しかった」と坂本。一緒に出場した本田、白岩がSPでミスのない演技を見せたことも「負けられないと思った」とプラスに働いた。一昨年の世界ジュニア6位から躍進。「前はロシアの選手には絶対に勝てないって思っていた。日本選手の中でも気持ちが引き過ぎていた。今回は違う。絶対勝ってやるって気持ちがすごくあって、前に前に出られた」。たくましさが増した。

 食べ盛りの女子高生だが、成長期で体重も増えやすい時期のため、夜は炭水化物を取らないよう意識。お正月も、大好きなお餅を四等分にし「4個だと思って食べる」という涙ぐましい努力を続けている。

 目標は平昌五輪出場。「ジャンプの勢いはそのままに、表現やスケーティングを強化して、戦える選手になりたい」。演技はまだ荒削りな部分も多いが、それはオフシーズンの伸びしろでもある。五輪出場枠が2枠となった女子。そこに食い込むのは誰なのか-。可能性は未知数だ。(デイリースポーツ・國島紗希)

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