【野球】侍ジャパン、NPBでの対戦経験を生かせるか

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)の侍ジャパンが2次リーグに臨む。12日には、A組2位で2次リーグに進出したオランダと激突。オランダには、NPBでの実績十分のバレンティン(ヤクルト)やバンデンハーク(ソフトバンク)がメンバーに名を連ねる。

 対戦してきたイメージを生かせるか、それとも生かされてしまうのか。まずは、今年でNPB7年目のシーズンを迎え、3度の本塁打王のタイトルを獲得しているバレンティンと昨年の主な侍ジャパン投手陣との対戦成績を見てみる。

 昨年、バレンティンと対戦したのは菅野(巨人)、藤浪(阪神)、岡田(中日)、増井(日本ハム)、則本(楽天)、平野(オリックス)の6投手。最も抑えたのは菅野で13打数2安打、被打率・154。失点はなく7三振を奪っている。一方、“カモ”にされたのは藤浪で10打数5安打、被打率・500。1本塁打も浴びている。

 他の4投手は、岡田が4打数1安打で2奪三振、則本が4打数無安打で2奪三振、増井が2打数無安打、平野が1打数無安打で1奪三振。当然、同じヤクルト・秋吉との対戦はなく、リーグの違いでも対戦頻度も異なる。ただ、藤浪のバレンティンとの相性は気になる。

 バレンティンの今大会のここまでは、3試合で「4番・右翼」のスタメン出場。打点こそ記録していないが、8日の台湾戦で4安打を放つなど9打数5安打で打率・556の暴れっぷりだ。一方、日本戦での先発が予想されているバンデンハークは7日の韓国戦で先発し4回3安打無失点で勝ち投手。昨年の主な日本代表選手との対戦成績は中田(日本ハム)が8打数1安打。山田(ヤクルト)や筒香(DeNA)とは対戦がない。

 侍ジャパンとしては、昨年11月12、13日に強化試合でオランダと対戦。連勝したものの、共にタイブレークの延長戦までもつれ込む接戦だった。

 打線では鈴木(広島)に注目したい。強化試合の2戦目で「6番・右翼」でスタメン出場し5打数3安打6打点の大暴れだった。中でも、延長十回1死満塁の場面で、左翼へ満塁弾。代表初アーチとなった一発も神っていた。

 今回は、レッドソックスのボガーツらメジャー組も多く参戦しているオランダ代表。ボガーツは昨年、26試合連続安打を放つなど打率・294、21本塁打89打点。さらに、ヤンキースのグリゴリアスやオリオールズのスクープも20発以上を放った強打者で要注意となる。(デイリースポーツ・折原良輔)

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