【スポーツ】リオパラ銅の山本、平昌の冬季パラ挑戦 スノーボードクロスで

 昨夏に開催されたリオパラリンピック陸上男子走り幅跳び(切断などT42)で銀メダル、400メートルリレー(切断など)で銅メダル獲得に貢献した山本篤(34)=スズキ浜松AC=が、冬季パラリンピック挑戦を宣言した。挑戦する種目は「スノーボードクロス」。まずは今月18日から行われる全国障がい者選手権(長野)に出場するという。

 高校生のときに交通事故で左脚を切断した山本は、義足を用いて夏季パラリンピックに3大会連続出場するアスリート。「厳しい道のりだとは思うが、後悔はしたくない」と挑戦を決意した。

 スノーボードとの出会いは中1。当時は家族で出掛け、趣味で楽しんでいたという。18歳の頃からは毎年山にこもり、本格的に打ち込んできた。“付き合い”は陸上よりも長い。ただ、熱中して大技に挑むあまり、これまでスノーボードをする中で指や肩など多くの部位を負傷。ここ2年はケガのリスクを考慮し、専門である陸上競技に専念するためスノーボードから離れていたという。

 年末年始に久々に滑り、「2年ぶりだったけど、感覚は悪くなかった」と好感触。「まずは上位に入らないと何も言えない。やってみて判断したい」とし、日本選手権の結果を軸に冷静に見極めるつもりだ。

 「リオパラリンピックでのメダルは大きな出来事だった。日本に帰ってきてから、駅のホームや道ばたで声を掛けられるようになりました」と山本。「メダルをたくさん見ていただけたんだなと思う」と喜びを口にしていた。4年後の東京パラリンピックでは「リオで取り損ねた金メダルを取りたい」としており、冬季種目との両立による相乗効果に期待している。

 東京での金メダル獲得と、平昌パラリンピックの出場。2つの夢を追いかけるため、跳んで、走って、滑りまくる。(デイリースポーツ・國島紗希)

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