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阪神は救世主を生み出せるか…

 主を失ったイスは、三つあると言っていい。誰が座るのか、そして、座り続けさせるのか。交代させながら埋めていくのか。ピンチをチャンスと変えられるのかどうか。ポイントはそこにある。

 2月1日の春季キャンプまで残りわずか。自主トレ期間も終わり、各球団の開幕に向けた準備がいよいよ本格化する。そんな中、阪神の中で不安視されているのが、先発ローテーションの陣容だ。

 これは、オフに2人の先発を失ったことからくるもの。守護神として呉昇桓(オ・スンファン)の獲得に成功したが、昨年リーグ3位の防御率2・74を記録したスタンリッジが退団(ソフトバンクに加入)。さらに昨季は開幕から抑えを任された久保が、FAでDeNAに移籍した。

 昨年の戦力から考えると、能見、メッセンジャー、藤浪の3人と合わせて、先発ローテ6人という枠の内、5人計算できていたところが2人減という形となった。近年、投手力は阪神の強みでもあったが、現時点で、先発ローテが確定していると言えるのが3人という状況になっている。

 もちろん、先発としての経験で考えれば岩田や榎田への期待は高まる。さらに先発に転向する筒井和や、秋山、新人の岩貞らもいる。他にも若手投手が控えており、未知数な部分はあるが現有戦力でやり繰りしていくことになる。

 昨年で言えば、絶対的守護神であった藤川が抜け、代わりに久保を抑えに配置転換した。久保が5月に登録を抹消されてからは、福原を中心に安藤、加藤、松田らリリーフ陣全員で「穴埋め」を行い、結果を残した。

 リリーフと先発の違いはあっても、いかに穴を埋めるかという点で、今季も首脳陣の手腕が問われる。苦しい時に救世主は現れるものだが、救世主を待つ、と書くと、全てが選手任せな感じもする。なので、救世主を生み出せるかどうか、だ。今季の阪神の命運を握るポジションは、そのまま沖縄キャンプからの一つの見所となる。

(デイリースポーツ・道辻 歩)

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